ある元三重大学生のブログ: 2011.02

2011年2月27日日曜日

京都大における2次試験カンニング疑惑

報道されているとおり、先日の京都大学2次試験において、「ヤフー知恵袋」に問題が投稿され、解答を得ようとしていた事件。
該当質問の一例(ヤフー知恵袋)

投稿方法は携帯になっています。もし、通信会社が、記録の開示に応じれば犯人の特定は難しくないでしょう。そもそもヤフー知恵袋と同じか酷似した答案用紙を探せばいいのかもしれません・・・。

この質問に回答した人たちが共謀者でないとすればの話ですが、非常に気の毒です。善意の回答が入試のカンニングに使われてしまったのです。知らないうちに不正を助けてしまったことになります。

そういえば、何年か前にも韓国で携帯による入試のカンニング事件がありましたね。

日本でも、入試では相当厳重に監視するなどの対策が必要になるでしょう。

他の対策はどうでしょうか。

例えば、筆記用具以外の荷物は会場外に置いておいてもらうという方法も考えられます。
しかし、盗難や置き場所の確保を考えると現実的なのかという問題もあります。さらに、携帯はポケットにも入ってしまいます。

あるいは、携帯の電波を遮断する機器を設置するという方法もあるのでしょうが、試験会場すべてにこのようなことをするには相当な費用が必要になります。

結局は、監視の強化になるのでしょう。しかし、試験官も失格にするにはかなりの勇気がいるでしょうし、明白な証拠がなければできそうにありません。

さらに、知識問題のカンニングが心配です。今回は、質問サイトに投稿されたことで発覚しましたが、知識問題であれば、インターネットを検索するだけで正答を得られる可能性が高いです。

センター試験などのより大規模な試験でも、試験監督を増員するなど対策を迫られることになりそうです。

2011年2月6日日曜日

三重大OCWは可能か

皆さんは、OCWをご存知でしょうか。
これは、OpenCourseWareの略で、大学の授業などをインターネットで無料配信するというものです。

例えば、MIT(マサチューセッツ工科大学)では、このような感じです

実は、日本にもOCWを行っている大学はあります。
下の動画は、iPS細胞で知られる山中伸弥教授の講演を配信する京都大学OCWです。

第26回京都賞ウイーク 教育イベント 
高校生特別授業「京都賞 高校フォーラム 」ー 人間万事塞翁が馬 ー



wikipediaで調べると、現在公式に参加しているのは、ほとんど有名大学のようです。近隣では、名古屋大学も参加しています。

さて、三重大学はOCWを行うことができるでしょうか。
もちろんできるというのが私の考えです。

媒体はYouTubeなどを利用すればシステムに費用もかかりませんし、マイクやカメラは大学にあるでしょう。
(せっかくなのでいいカメラやマイクを使いたい気もしますが…)

結局、授業・講演をインターネットで配信するかどうかということになります。
当然すべての授業を配信する必要はないわけで、一般に公開されている授業だけを配信するという手もあります。

「法則カフェ」という講演が三重大で行われていますが、これなどは適していそうですね。
個人的には、教養レベルの医学部の授業を配信してほしいかなと思います。

これで、「三重大学の授業を受けてみたい」という人が増えれば宣伝効果も期待できます。
ただ、学生の中には、映りたくないという人もいる可能性があるので、「映らない席」を設け、映像に映さないようにするだけでなく、この席の学生の発言はカットするなど配慮が必要でしょうね。
(この程度の編集ならパソコンで簡単にできます)


ところで、先ほどの、山中教授の講演の動画。私が観た段階で、知られていないためか再生回数がわずか1500回くらいでしたが、いい内容でした。おすすめです!
1時間くらいありますが、全部観てしまいました。

今でこそノーベル賞候補者になるほど有名な山中先生ですが、かつては、他の医師が20分かかる手術に、2時間かかり指導の医師から「ジャマナカ」と呼ばれるなど、必ずしも「エリート街道まっしぐら」ではないことは意外でした。

他にも、興味深い話がたくさんありました。

三重大も、先日の岡田監督の講演会を配信してくれないかな・・・。