先日、飯田線「秘境駅号」という観光列車に乗る機会がありました。
この列車は、豊橋~飯田で運行される急行列車です。
そのため同区間の特急伊那路より少しだけ料金は安いです。
(車両は特急伊那路と同じ。)
JR東海としては珍しく乗ることが目的の列車です。
JR東日本やJR西日本は超豪華列車がありますが、淡々と鉄道業務を行う印象のJR東海が企画する意外な列車です。
将来的には、他社の超豪華列車が乗り入れることへの布石かもしれません。出迎えなど沿線の方々の協力を得るノウハウは必要ですからね。
私が乗車した日は、予約は満席でしたが当日に乗車すると2割くらい空席がありました。
というのも、愛知・岐阜・三重方面からのJR接続列車の時間に、車両トラブルのため東海道線が岐阜・豊橋間で運行停止になったため、ほとんどの方々が脱落したと思われます。
予定していた列車は、15分ほど余裕をもって豊橋に到着するちょうどいいものでした。また、早めの列車でも途中で運転取りやめになっていた可能性が高いです。
タイミングも非常に悪く、名古屋駅の放送で最初に名鉄での代行輸送開始が知らされてから、スマホで調べることもせず周囲の方々が動き出すより早く名鉄に向かいました。
代行輸送の案内看板をちょうど設置しているのを横目に見ながら、すぐに名鉄名古屋駅に移動してホームの表示を見ると、接続可能な最終列車(乗車後知った)の発車まで僅か3分しかありませんでした。
私は、名鉄に最も近い東海道線ホームにいた+ほぼ先頭で最速移動したため間に合いましたが、東海道線ホームの乗り換えが遠い場所にいたり、名鉄のダイヤを調べたり、乗り換えのための有人改札口での混雑に並べば間に合わなかったです。
私の場合は、自動改札を通れるきっぷだったのが良かったです。
また、飯田線秘境駅号は定刻通り発車しました。相変わらず東海道線は不通だったからでしょう。また、この列車は各駅での停車時間が長く確保されていますし、地元の方々とのスケジュールもあるので接続待ちは難しいのでしょう。
・客層
ファミリー層が半分、高齢者層が3割、鉄道ファンらしき方々が2割くらいでしょうか。
・車内放送がすごい
特に豊橋発車直後の長時間にわたる放送は内容も他の列車ではあり得ない放送です。車掌さんの自己紹介や突然の口語での案内など盛りだくさんです。
奈良県十津川村出身の車掌さんも担当しておられ、ご家族がこの日は乗っているということまで放送で教えてくださいました。
秘境駅号の車掌さんが日本トップレベルの秘境出身者とはさすがですね。
・秘境駅感は少ない
飯田線には秘境駅として有名な駅が多く、この列車はそれらの駅に何分か停車してくれるので下車観光が可能です。
ただし、下車したたくさんの人であふれかえるため秘境という感じは薄れてしまいます。
駅内人口密度は東京駅や上野駅を軽く上回る状態でしょうね。
それでも十分に山深い地域の自然を楽しむことはできます。
・終点後はみんなどこへ?
終点の飯田駅に到着後、私は反対方向の特急列車に乗車し豊橋へ戻りました。
しかしこの特急列車に乗っている人は非常に少なくガラガラ状態。
皆さんどこへ行ってしまったのか謎です。そのまま岡谷方面へ乗り継いだのか高速バスで名古屋方面へ行ったのか、ツアーの設定もあるので迎えのバスが来ていたのか・・・