ある元三重大学生のブログ: 2023

2023年12月27日水曜日

【インフラファンド】2023年末の大幅下落の原因を考える

 インフラファンドと呼ばれる投資証券があります。

簡単に言うと、株式と同じです。

売り買いできて、価格が変動して配当金が貰える。


いくつかの銘柄がありますが、太陽光発電等を集めた資金で運営→売電→配当

という金融商品です。


このインフラファンドが、2023年12月に大幅に下落しました。

ここまでの下落はコロナショックの2020年春に匹敵します。


原因をネットで検索しても記事なども見当たりません。

掲示板の一部では「地銀が売っている」という解釈もみられます。


値動きを見ていると、静かだったところに突然大口の売り注文が出て、急落という

流れを感じますね。


一体だれが売っているのでしょうか。(1人とは限りませんが・・・)

これは、報道やネットでも見かけない私の独自解釈ですが、

「海外ファンドの売り」

ではと思っています。


理由として考えたのが、

・海外勢が、海外と比べ低金利の日本円を借りてインフラファンドを買っていた。

インフラファンドは、高利回りが特徴といわれており、株式と比較して値動きが安定しており配当金狙いの運用が可能です。

莫大な金額で配当金を狙った運用を行い、円高(ドル安)になったところで売却→円から米ドル等に換金すれば相当な利益になります。


あるいは、日本も金利が上昇傾向なので、借り入れていた日本円を返済するタイミングとみてインフラファンドを売却(金利が低いため、配当金で大きな利益。円→米ドル換金でさらに利益。)


根拠となるデータを示せないので妄想ではありますが、あり得るのではないでしょうか。



2023年12月10日日曜日

【映画】ナポレオン(2023年米国)

★4つ(最大5つ) 

映画ナポレオンを観てきました。

日本公開から日が経っていませんが、劇場はガラガラ。

ネットにある評論記事も厳しいものが多い印象です。

ただ、タイムスクープハンターが過去に撮影してきたかと錯覚するようなリアルさ。音響も手抜きなし。映画館で観るべき映画だと思います。

映像・音響を堪能しましょう。


ちなみに、私は高校世界史の教科書のナポレオン時代(2~3ページくらい)を読んでから鑑賞しました。これは良かったです。

書店で高校世界史資料集でもいいので読んでから鑑賞するだけでも映画に多少は付いていけます。数ページ程度、数分で読める分量です。少なくとも戴冠式の絵画の解説だけでも目を通しておきましょう。


【良かった点】

・映像が凄い。いや超凄い。

実写だけでもエキストラをとんでもない数使ってますね。

画面の隅の方のエキストラは、気が抜けていることがあるのですが、この映画視聴時には見当たりませんでした。

また、小道具やセットも凄すぎです。

膨大な量のモノが細部までこだわりをもって作られています。


・音声が凄い

全て凄いのですが、私が特にすごいと思ったのが鳥のさえずりです。

屋内で会話シーンも注意すると色々な環境音が使用されており、臨場感が素晴らしいです。

大砲の凄まじい音響が耳から離れません。


【悪かった点】

・ストーリー

評論家からも書かれていますが、ストーリーはよくありませんでした。

せっかくの超一流のアカデミー賞クラスの映像・音響ですが、話がイマイチです。


そもそも、ナポレオンのことを何も知らないと、何ら解説もなく進んでいってしまうのでついていけません。欧米の人には常識レベルだからでしょうか。

ナポレオンの半生を勉強したい方向けとは言い難い内容でした。(私も全く専門外ですが。)


また、多少コミカルに描こうとしたのかもというシーンがいくつか出てきますが、逆効果でした。

ただし、個別シーンは極めてリアリティがあるので、抽出して高校の授業などで利用するのは効果的だと思います。


・リアルすぎてキツイ部分もあり

王妃に子息ができない。ということが繰り返し出てきます。「跡継ぎのための私生活」の部分が繰り返し描写され一度でいいだろという印象です。

また、戦闘シーンが余りにリアルで苦手な方はご注意を。いきなり最初のシーンから処刑場面が描かれます。デモ行進する群衆に大砲を撃つシーンも本当に撮影したのではないかというリアルな映像。

PG12指定ですが、R15相当以上のイメージでしょうか。


ちょっとTV放映は厳しいかもしれませんね。


2023年10月22日日曜日

サイゼリヤのランチ(500円)がまさかの改善 2023.10改定

 サイゼリヤのメニュー定期改定が2023年10月に行われました。

今回は、平日限定ランチ500円を注文。

今回の改定でも、値上げが無かったことにも驚かされましたが、内容がグレードアップしていてさらに驚きました。

あんまりSNSでも話題になっていないので、店舗限定なのでしょうか?


グレードアップしていたのが「ランチ付属サラダ」です。

このサラダ。

コロナ前から段々と内容が悪化しており、トマト(櫛切りで大きい!)や大切りのレタスなどが使われた本格的なサラダだったのですが、ここ数年は野菜とマヨ風和え物(コールスロー?)となってトマトも使用されなくなっていました。


ところが、今回の改正に含まれているのでしょうか。

トマトがサイコロ切り+レタスの葉+サイゼリヤオリジナルドレッシングと大幅に改善されました。写真(筆者撮影)参照。


この改善はサプライズだと思うのですが、話題になってないですね・・・。
私は、トマト・レタスはサイゼリヤ目玉商品の一つだと思っており、通常メニューではこれらを使用したサラダは高めの価格設定で掲載されています。

また、先日もお伝えした通り三重大学前店の天井が改修されています。
紫の布が張られ高い天井が隠されました。
写真奥の方にある絵画も半分隠れましたが、意外に違和感はなく屋根裏にひっそり置かれた幻の名画の雰囲気です笑。
(写真は、請求書・コップに一部加工。写真右上にぼんやり絵画が写っています。)


少し意外だったのは、平日のお昼時間を外したとはいえ、三重大生が少なかったことですね。学生食堂も改修されそちらへ流れているのかもしれません。
さらに安いですからね。

そして、ハンバーグの量も何となく増えたような(気のせい?)

さらに、三重大学前店及び津チャム店でメニューを確認したところ、公式サイトとメニューが異なり、リブステーキが健在です!
(逆に、新メニューで登場したラムステーキはありません。)


サイゼリヤは、業績も好調で、株価もコロナ時の3倍ほど。過去最高値のようです。
創業者の著書などを読んでも分かるのですが、サイゼリヤは値上げをしない企業ではありません。おそらく、そろそろ値上げかなという私の予想は変わりません。

2023年10月18日水曜日

忍者論で山田教授(人文学部)がNHKワールドに登場

 NHKワールドに「NINJA TRUTH」という番組があります。

Episode 8: Extraordinary Ninja Tools - Kunai and IkibukuroDetail

というのを偶然放送していたので観ていると、予想通り(笑)三重大学の先生が登場しています。







source:NHKWORLD「NINJA TRUTH」episode 8: Extraordinary Ninja Tools - Kunai and IkibukuroDetail


再放送なのか、氏名表記がYuji Yamadaとなっているのは少し残念。

現在は、国語審議会の答申に従い、NHKでは、国内と同じYamada Yujiと表記されるはずです。

なぜか国外には姓名を逆の順番でが常識になっていましたが、言われてみればそのような必要はありません。

・世界の氏名は多様で、日本と同じ姓名の順の国もある

・そもそも姓名の概念がない国もある

・文化多様性の相互尊重の視点から、日本だけが変えるのはおかしい。

といったことを考えました。


三重大学山田教授の紹介ページはこちら

2023年9月18日月曜日

【新型】特急南紀の乗車評価

 先日、初めて新型の特急南紀(HC85系)に乗車しましたので、乗り心地などを紹介します。

乗車前から非常に期待が高かったです。

何といっても「日本鉄道大賞」や「ブルーリボン賞」を受賞している素晴らしい車両です。

技術的にも世界最先端で、関係者の皆様のご苦労は計り知れません。

今回は、評価する意見が多いなか、批判が非常に少ないので敢えて否定的な部分も書いていきます。

【結論】

総合的に旧型車キハ85より若干悪化した気がする。

まだまだ発展途上のハイブリッド。課題・改良点は多そう。

とはいえ慣れや体調もあるので、次回の乗車も楽しみ。

【乗車】

・自由席

・車両前方付近

・夕方~夜間

【良くなった点】

・エンジンの振動・騒音が小さくなった

エンジンを支える構造を改良したことで、旧型車キハ85に比べて、ややエンジンからの騒音などが小さくなりました。

・デッキがきれい

新車ですので当然ですが、デッキ含めてきれいですね。

【悪くなった点】

・駅停車時に振動が

JR東海公式サイトでも言われるように、駅に停まるときにエンジンストップで排気ガスを低減し、駅ホームでの不快感を低減するというもの。

ハイブリッドならではですね。

しかし、意外にも乗車するとエンジン停止時の振動があります。

1秒弱でしょうか。ブルッという振動のあとシーンという感じです。

長時間停車駅ならば良いのですが、三瀬谷などすぐに発車する駅ではエンジンはそのままの方が違和感がありません。

私は、このエンジンストップ機能は近いうちに特定の駅(名古屋、津、乗務員交代のある多気、同じく新宮、紀伊勝浦あたりか)だけになると予想します。

なんとういうか、駅に着くとブルッが来るぞと無意識に身構えてしまいます。

そこまで不快ではなく一瞬なのですが、初乗車中は慣れませんでしたね。


・エンジン音は走行中は消えない。音・振動が感覚と一致しない。

これも慣れかもしれませんが、駆動はモーターでエンジンは発電のために利用するだけです。

エンジンで動いているわけではありません。

そのため、加速中でもないのにエンジン回転が上がり音が大きくなったりして、感覚と一致しません。


・回生ブレーキでちょっとだけ酔う

また、回生ブレーキでバッテリーに充電する機能があるのですが、これもふわふわした感じで若干酔いました。

例えるなら、車体傾斜制御方式(振り子式)の左右ではなく前後版。それの弱い版。

回生ブレーキは珍しいものではなく電車でも採用されていると思うのですが、この南紀では違和感が大きかったです。


・サスペンションは変わらないかやや悪化?

走行中の線路からの騒音・振動は旧型南紀と比べて変わらないか、やや悪化した気がします。

線路状況もあるのでしょうが、左右にグラグラ感が思ったよりありました。

もちろん普通列車よりは快適です。

試験走行時の映像で、出入口付近に水入りペットボトルが大量に置かれていましたが、サスペンションの関係かもしれません。

ハイブリッド化でエンジン・モーター・バッテリーを搭載し、重量が増えているのでしょう。サスペンションにも限界があるのでしょうね。


・耐久性は大丈夫か

車両前方のデジタル表示には、走行中の動力源が表示されます。エンジンの発電なのかバッテリーの電力なのか、あるいは回生ブレーキで充電中なのかが分かります。

しかし、想像以上に頻繁にこれらが入れ替わります。相当な技術ですね。

とはいえ、ここまで頻繁だと耐久性が心配になります。バッテリー交換は高頻度かもしれません。

さらに、これらの間を制御する動力系統にも負荷が大きそうです。エンジンも駅停車でストップしたと思ったら、また始動の繰り返し。

自動車のエンジンとは訳が違うので、桁違いのエンジン負荷と推測します。

相当な負荷が機器類にかかりそうです。


・試験走行がやたら長かった

確かに、新型南紀は試験期間が長期間でした。

当初、試験走行を始めたときには間近かと思われましたが、その後数年間はひたすら走行試験でしたね。

難所の荷坂峠(紀伊長島駅)を行ったり来たりの試験もあったようです。

もちろん特急ひだで同型車が、南紀の1年以上前にデビューはしていますが。

やはり課題が当初から多かったと想定されます。

【予想】

・意外に短期間で車両の動きがあるかも(私見)

今回、これらの悪かった点から、旧型のキハ85の約30年と比べて短期で車両の動きがあるのではと私は予想します。

先述の「エンジンストップを一部の駅のみに変更」は数年以内にもあり得るでしょう。

また、駆動系の交換も10年以内にはあるのではないでしょうか。

新型のHC85系は、特急南紀だけでなく特急ひだにも導入されており、大量の調達が行われました。

エンジンと比べハイブリッドはまだまだ開発途上の技術。自動車はハイブリッド車が一般化しましたが、鉄道は非常に限られます。

JR東海は、導入を焦りすぎたのではとちょっとこの先が心配です。

サイゼリヤ三重大学前店がミニ改装

 サイゼリヤ三重大学前店がちょっとだけ改装されました。

天井に明るい紫色の布が張られました!

この店舗は古めで、天井高が高かったのですがエアコン効率を考えたのでしょうか。

これに伴い、複数の大きな絵画は上半分が隠れてしまいました。

しかし、意外に違和感はなくちょっと神秘的な感じになった気もw


低コスト運営で有名なサイゼリヤですが、三重大学前店はそろそろ内装の改修が必要ですね。

特に、旧喫煙席側の席は壁紙に埃っぽい臭いが付いてしまっています。


ちなみに、出入口ドア横に小さな物入が新設された気がします。

似たパターンの物入だと担架が入っていたりするのですが、さすがに意味ないでしょうし。

掃除道具入れ?


なお、こちらも決済はクレジット(タッチ決済も可)、電子マネー対応です。


三重大学はもうすぐ夏休み(長い!)も終わり、後期です。

三重大生の食事でにぎわう日も近いですね。

2023年8月26日土曜日

イオンショッピングセンター津が2024春で閉店

 残念ながら「イオンショッピングセンター津」(旧サティ津)が閉店されます。

2024年春(3月?)で閉店と中日新聞・NHKで報じられました。


しかし、記事には、休止と表現され、このまま店舗が消滅するかは不明と解釈できます。

また、これらの記事では隣接するイオンシネマ津には一切言及がありません。


とにかく残念の一言です。

近年、屋上駐車場やWCなど老朽化が著しく、本社から予算も貰えていない様子のあったイオン津ですので、何となく予期はしていました。


しかし、三重大学時代のことを思い出すと主要な役割の一端を担っていたイオン津が消えてしまうのは残念でなりません。映画鑑賞も大抵はここでした。

特に、隣に1~2年前にマンションも完成しておりそこの住民にとっては衝撃的でしょうね。


今後の予想は難しいのですが、何らかの店舗更新があり得るようです。

鈴鹿市の白子駅前にあったイオン白子が新しくなったパターンと同様になれば、結果的に悪くないでしょう。

予断は許しません。最悪、完全撤退もあり得ます。業績が悪いのか値引きシールも非常に渋く衣料品の値引きも昔と比べてかなり厳しくなっています。

その一方、夏・冬のシーズン終了時には、半額の半額以下(75%引き)で販売するタイムセールを開催するなど苦心している様子が伺えます。

仮に店舗再建になっても、マックスバリュやイオンタウン等の格下げになる可能性は十分にあります。

少なくとも現在より格上げ(イオンモール等)になることはないでしょう。

完全撤退だけは避けてもらいたいと願う次第です。

津駅のサイゼリヤ営業時間延長!さらに多種決済に対応!

 津駅の駅ビルチャムにあるサイゼリヤの営業時間が、23時までに延長されていました。

ただし、ラストオーダーは22時までで、1時間も閉店まで居座ってよいということになります。また、注文が22時までなので深夜料金10%追加もかかりません。

コロナ以降22時までの営業を続けていましたが、ついに元の営業時間に戻りました!

また、決済方法もクレジットのタッチ決済やワオンといった多くのものに対応した機器に更新されていました。


実際にその時間帯に行ってみました。

お客さんはさすがに少なめで行列なしで入れます。22時前になると店員さんがラストオーダーで聞きに回ってきてくれます。


今回注文したのが、復活した「グラッパ」300円。

メニューにはぶどうの焼酎と書いてありますが、度数は40%で焼酎の20%程度よりかなり高い度数です。ウイスキーに近いですね。


呑んでみると・・・

香り:ぶどうの皮の匂い。クセがある感じですが、悪くないです。

味:アルコールのきつさが効いてきます。ふわっとしたぶどうとぶどうの皮の味。

ドリアとストレートでは限界を感じ、氷(無料)を入れてロックでいただきました。


また新メニュー「たらこのドリア」も注文。

ランチにはあるのですが、グランドメニューにはなかったのです。

食べてみると、ランチより幾分高級感があります。

バターの香りがして、クリーミーさも増加している気がします。

ただ、昔のランチ(海苔の香りが抜群に良い。価格からは信じられない良い海苔を使っていると推定)と比べて海苔が若干格下げになっている気がしました。


そろそろ次回かその次のメニュー改定で値上げと予想していますが、価格据え置きのサイゼリヤ。本当に安くてその割に高品質で好きです。

2023年7月16日日曜日

映画「君たちはどう生きるか」

※ネタバレを含みます。

 

映画「君たちはどう生きるか」。

映画館で観てきました。

結論から言えば、映画館で観る価値はあります。

ただし、高校生以上でないと理解が難しいかもしれません。

(R指定はないです。音のみのキスシーンが、おかえりなさいから音2回の1回あるだけ。)


とにかく、絵が素晴らしい。

ディズニーをもってしても、不可能な芸術の領域です。

音楽は、久石譲氏の音楽(悪くないが特徴もない)や米津玄帥氏の歌(今までの歌と雰囲気は同じ)で良いですが新鮮味はありません。

音響も、収録に行ったんだろうなぁというリアルな鳥の鳴き声や足音です。


私が観たときは、ガラガラで2割くらいの観客でした。

信じ難いことに公開3日目の日曜日です。宣伝なしなので空いていたのかもしれません。

混雑前に早めの鑑賞をおすすめします。


内容としては、宮崎作品で最後()と言われるとそれにふさわしい内容でした!


事前公開はあの鳥のポスターくらいですよね。

あの鳥は、重要ではありますが、意外にも主題ではありません。

渋い雰囲気でそれかよ!という印象ですね。

口の中に目がありますがストーリー上、正しい描写です。


「崖の上のポニョ」では映画評論家から水の表現が絶賛されました。

今回は、火の表現が素晴らしく、中心となっています。


鳥と火が重要キーワードの映画です。

正直なところ「火の鳥」という題名の方がまだ良かったと思います。

題名「君たちはどう生きるか」はストーリーに関係しません。

正確に言えば、出てはきますが、本そのものが出てくるだけで何ら重要な役割は果たしません。どこか強引なシーンでカットシーンでも不思議ではありませんでした。

宮崎監督が影響された本というのは分かりますが、題名にしたのはまずかったですね。


全体的にこれまでの宮崎作品の総括となっており、「千と千尋の神隠し」に似ているとか同作のお父さんだろとか、この場所って「カリオストロの城」「トトロ」だろとか、「天空の城ラピュタ」の雲では?などなど盛りだくさんです。

さらに高畑勲監督の作品の気配もかなりあります。そもそも主人公の少年真人は「火垂るの墓」を想起させます。

また、村上春樹の作品を思わせるファンタジーな部分も大きいですね。


とにかく、絵が素晴らしいです。1コマ切り取って額縁に入れて飾りたいシーンが沢山ありました!


あと、もののけ姫で出てくる「こだま」に相当するキャラも可愛いですね。グッズ販売したら売れそう。

(いや、これ「すみっコぐらし」では?空中に浮かんでいくシーンでは住友林業の「きこりん」だろとツッコミましたが・・・。両社から訴えられないといいですね笑)






出所:住友林業ホームページ


ストーリーは、終盤1/3程度が強引で残念でした。

想像するに、かなりカットシーンも多い映画ではないかと思います。

・冒頭で空襲警報と思わせて火事でした。

→本当は空襲だったが、ウクライナ情勢などで火事に変更した可能性。

あるいは、宮崎監督の意向で空襲としたくなかった?

周囲の人物のふるまいからも空襲の気配が大きく、戦時中の東京という状況からも純粋な火事とは考えにくいです。

ただ、空襲シーンはありません。戦闘機も一切出てきません。病院(にしては広範囲?)が燃えるシーンが出てきます。なぜ火事としたのかは議論がありそうな気配。

その他として・・・

・主人公の少年は、初めて鳥がしゃべっても一切驚かず、追い返そうとする。

・下女たちは容姿が人間離れしており不気味。また、なぜ1名が重要シーンまでついてくるのか謎。

・「下の世界」の墓は誰の墓なのか謎。主人公が墓の主を呼び出してしまう?ものの、なぜか助けに来た人が火で輪を書くだけで収まる。

突然大波が来て映画「インターステラー」かよとツッコミたくなる。

・父の新妻はなぜ不思議の世界へ行ったのか?出産をそこでしたいのか?(終盤唐突に正気に戻っています)

・いきなり継母をお母さんと呼ぶ主人公に違和感。間に何か欲しい。助けに行くのは人として素晴らしいが義理は特にないはず。

・実母は人間ではなかった?

・積み木のシーンで、突然数秒だけ雑な説明画像を挟む意味

・母の叔父は、主人公を跡継ぎにしたいのか、助けたいのか、元の世界に戻したいのか全くはっきりしない。

・最終シーン近くで、鳥の王が積み木を素早く積むがだれも止めずに全員フリーズ→滅亡

・結末を考慮すると、当初40分くらいを使う現実世界シーンが長すぎでは?

・結末が、ちょっとくらい余韻あるだろうと思わせて、東京に戻りますで終わり。いきなりブルースクリーン→エンディング。なぜブルースクリーンを挟むのか何か意味があるのか?

題名から、生きる意味や方向を主人公の少年が得て終わりという展開かと思いきや、ファンタジー世界からの脱出で一段落してオシマイ。


???という間に幕引きが急速に図られ、しっかりした展開なら3部作くらいになりそうな展開です。何らかの事情で2時間にさせられたのでしょうか。

前半で欲張りすぎてるんですよね。


映画は、

①面白くて短く感じる

②つまらないので長く感じる

のどちらかですが、今回は

面白いけど長く感じる

という非常に珍しい経験をしました。

宮崎駿監督の素晴らしさと老い?を感じる作品です。


そして、今後も、この映画に関して「隠された意味」「君たちはどう生きるかの怖い真実」などと扇動的な動画投稿で一儲けしてやろうという勢力も出てくるでしょうが、惑わされず冷静にいきたいものです。


2023年6月25日日曜日

三重大生1人あたり経費は年間230万円以上!!!

 「三重大X」の過去版をみていたのですが、

三重大の学生一人当たりに必要だった年間経費が、約237万円にもなると初めて知りました。

授業料はせいぜい年間50万円くらいの支払額ですので、大幅に上回る数値です。

これはもっと、学生に周知していいのではないでしょうか。

出所:三重大X Vol.46 [2022年12月 発行]


後の足りない部分は多くが税金からの補助金です。

学生一人当たりで、授業料を大幅に上回る年間140万円が国から支援されています。


逆に、学生一人当たり経費の内訳をみると130万円以上が教職員人件費として支出されています。

学生一人当たり年間で教職員人件費130万円の支出です。

授業期間約8か月で割ると、毎月16万円くらい。

休暇期間を除く平日1日あたり1万円が学生一人一人から、教職員に支払われていることになります。

だからといって、学生はお客様だと言うのは早計です。

多くが税金から支払われているからです。

教職員も学生もせめて、莫大な補助で運営しているという自覚は持ちたいものです。

【読書】村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

 10年ほど前の本ですが、初めて読んでみました。

村上氏の小説では短めで、構成も

高校・大学時代の回想→現代→当時の友人を訪ねる

(そこに、灰田と灰田による緑川の話が途中で入り込む。)

という分かりやすいものでした。


・色について

アカ、アオ、黒、白の4人+主人公(田崎つくる)

色の3原色で言えば、黄色がない。(光の3原色は赤、緑、青ですが・・・)


途中の挿入話として灰田(黒+白=灰)、緑川(緑+青?)がでてきます。

どちらも原色ではありません。

田崎を除く主要人物のみが原色を与えられます。

ちなみに「木元 沙羅」という名前になんとなく、黄色や緑、白を感じました。

木=き(黄色)、緑

サラノキ=花が白色


田崎つくるは色がないと言っていますが、どこか田崎真珠から白色をイメージしました。

このようにみると、全体的に白色系が多い構成なのかもしれません。


・殺人犯について

白を殺害した犯人は、本文では明かされません。

ネットでは、白の父親説が上位に出てきます。

しかし、これは賛成できません。

警察の捜査で未解明と村上氏がしている以上、犯人はそもそも想定されていないのではないでしょうか。

登場人物に犯人がいるはずだとしている考察も見かけましたが、そんなことはないでしょう。

ま、アパートに住んでいれば防犯カメラ映像で分かりそうですがね。

それにしても、かつて仲が良かった田崎つくるに一切捜査が及ばなかったのも現実味に欠けますね。


・黒について

主人公田崎を、好きだったと言っておきながら薄情すぎやしませんか。

当時は仕方なかったとしても、白の葬式も教えず15年以上も音信不通で放置。

登場人物内でシロの殺害犯を強いて言うなら、彼女かも。

彼女の語る「真実」は果たして真実なのか?


・ネットの存在感が薄すぎる

時代設定が2005年あたりであるにもかかわらず、固定電話に電話をするシーンが多すぎて昭和と錯覚します。携帯電話やメールが普及しているはずの時代なのに。これも村上氏の世界線なのでしょうか。


・灰田と緑川は一体何だったのか?

何も言わずに去っていった灰田はさすがに現実離れし過ぎかなとおもいます。当然、田崎が携帯に連絡するということもなされず蒸発。

また、その後の展開には一切無関係なトークンの話の緑川。これではただの異常者では?


・中の上とは・・・

開業医の娘、名大教授の息子、彼らを上回る富裕層の主人公田崎。

本文では、世間の中の上くらいに全員が属するグループだったとあります。

これで中の上なのでしょうか?この部分は疑問を持たざるを得ません。

村上氏の感覚が一般感覚とずれているのかもしれません。


イオン津2Fに自習コーナーが登場

 イオン津の2Fに無料の自習エリアが出来ていました。

場所は、ミスタードーナツの真上あたりです。


かなり前に、ブランド品店が撤収して以降テナントが入らず、特設セール会場などとして利用される程度でした。

自習専用と書いてあり、飲食禁止(水分補給除く)、会話禁止です。

机・いすもあり、空調も万全。2Fの隅の方に位置しているので静かです。


一般にイオンのテナント料は高額で、イオン側にしてみれば利益にならないのでしょうが、空いているよりは良いでしょうし、社会貢献にもなりますね。

また、主に高校生などの若者が利用するため、ついで買いもあまり期待できません。しかし、将来投資とも言えます。

彼らが地域に残れば、将来の買い物先の候補に確実に入るからです。


あとは、イオン津が存続しているかという問題もありますが・・・。

ここ数年は、割引シールは低率な10%引きなどが多く「割引」という事実だけで買わせようとしている感じがします。

他店以上に数字を迫られている印象があります。私は各地のイオンにいきますが、ここまで売上減少を抑えようというのは珍しいくらいな気がしますね。

特に、老朽化部分の改修がほぼ進んでおらず、管理責任を問われそうな最低限の改修のみです。本社などから「改修したら客増えんの?売上げも上げてないのに予算付けるわけないだろ。改修分を稼げるようになってから言え。」と言われていると想像します。


イオン津は、個人的には好きな店舗なのでがんばってほしいです。



2023年4月16日日曜日

【サイゼリヤ】バッファローモッツァレラをお得に食べるワザ発見か?

 2023.4.12サイゼリヤ春のメニュー改定でバッファローモッツァレラをお得に食べるワザを発見しました!?

以前から、マルゲリータピザにはバッファローモッツァレラチーズが含まれていることは言われていましたが、今回のメニュー改定で新たなお得に食べるワザが加わりました。


【結論】

モッツァレラのサラダ400円を頼めばお得!

バッファローモッツァレラはサラダを頼むと半額で食べられます。(推定)

【理由】

メニューを見ると・・・

サイゼリヤメニュー
画像:サイゼリヤウェブサイトから

・モッツァレラのサラダ(400円)
=300円サラダに100円でモッツアレラのトッピングと推定

根拠
モッツァレラを除いた野菜のみ価格推定300円
(ベースは写真からグリーンサラダ(350円)であり、そこから人参(推定50円)抜き)

・バッファローモッツァレラ(3個300円)=1個100円


少々わかりにくいですが、当初この計算からバッファローモッツァレラは1個含まれると考えており、妥当な金額と思っていました。
しかし、実際にサイゼリヤに行って注文してみると・・・

ミラノ風ドリア、パンプキンスープ、モツァレラのサラダ

モツァレラのサラダ




驚きました。

これバッファローモッツァレラ2個分じゃないですか?(半信半疑)

だとすれば、100円でバッファローモッツァレラ2個=1個50円です。

事実なら、バッファローモッツァレラはサラダを頼むと半額で食べられます。

※本当はバッファローモッツァレラ単品でも頼んで比較すべきなのでしょうが、そこまではしませんでした。ただ、サラダには4切れ入っていて、4つを合わせると1個分より大きいんじゃないかと思います。

※ベースのグリーンサラダから人参を50円引きで計算していますが、人参サラダ(200円)なので100円くらい引く必要があるかも。それでもモッツアレラ1個75円なので25%お得です。

それにしても、今回のメニュー改定は遅かった気がしますね。

4月になってもスキーの表紙で、このまま夏まで行くのではないかと思ったほどです。価格改定など内部でギリギリまで調整があったのかもしれませんね。

2023年3月3日金曜日

特急南紀のおすすめ席

私は、時々新宮・紀伊勝浦へ特急南紀(旧名称ワイドビュー南紀)に乗車しています。

何度か乗車していると、お気に入り座席というのが出てきます。

ネットに書いてしまうと、競争率が上がりそうだったので書かなかったのですが、間もなく新型車両になるので、その前に大公開します。

全車両が置き換わるのは数年後と思われます。

→2023年7月1日から、すべての特急南紀が置き換わる予定です。

「せっかくの旅行だし、いい席を取りたい!」という方必見です。

写真 偶数席が窓が広い(名古屋発紀伊勝浦行きの場合)

運転席後ろは、前面展望が楽しめる。








〇名古屋発→津→新宮・紀伊勝浦行きの前提で以下は記載します

①「いい席」とは何か

静か、人通りが少ないなど定義は好みや気分で千差万別。

ここでは、景色を重視した座席とします。

何といってもワイドビューと言っていただけあり、車窓の素晴らしい区間が沢山ある路線。観光で乗車する人の方が多いでしょう。

②前の席は前面展望ができる!しかし欠点が!

一度でも乗車した方ならご存じのとおり、運転席後ろの壁がガラス張りで前の景色を楽しめます。

「じゃあ結論は、最前列だね。はいオシマイ。」

ではありません!

③【意外】最前列の欠点!

南紀は最前列に決まっている!

特に初めて乗車するときに、陥りがちなワナです。

実は欠点が多い席です。

・特に景色の良い区間では、トンネルが多く運転席後ろはカーテンが閉められることが多い。前面展望が楽しめない。海側席はほぼ確実に閉められます。山側席は開けておいてもらえることも多いです。

・しかも横の窓が狭い。

・足元が狭い。

・テーブルが操作しにくい(特に収納)

・出口が遠い

もちろん、良さはあるのですが、何回か乗車するとこの欠点が気になりだします。

④【結論】おすすめ席は?

というわけで、おすすめ席を紹介します。

2号車(先頭車)2Dです。

・2号車=先頭車(2両編成の場合、時期によっては4号車などのこともあります。番号の一番大きい号車です。)

・2D=前から2列目の山側です。

先頭車はいいとして、どうして2列目しかも山側なのでしょうか。

特に、人気の席は景色の良い海側のはずです。

※紀伊勝浦方面:先頭車は指定席です

⑤2列目の理由

最前列の欠点がかなり解消されます。

特筆すべきは、広い窓である点です。

ワイドビュー最大の売りである大きい窓からの景色を存分に楽しめます。

1列目では狭い窓で半分の大きさしかありません。

またテーブルも使いやすいですし、足元も広いです。

しかも、1列目よりやや劣るものの前面展望も結構楽しめるんです。

さらに1列目の人が背もたれを倒せばかなり見えます。そうでなくても大人の身長であれば1列目の5~7割くらいは見えるのです。

⑥山側D席の理由(特に晴れの日)

これも、初めての乗車では思いつきませんでした。

南紀と言えばやはり海の景色という当然の思考から海側に予約が集中しがちです。

しかし、旅行で乗車する場合、行きは大抵AMの列車。

問題になるのが直射日光なのです。

晴れた日の日差しは強烈で眩しい上に、暑いです。

真冬でも車内は暑いくらいです。

景色を見るのは結構つらい。

その点、山側席なら海側の人にカーテンを閉められなければ快適に景色を楽しめます。

また、絶景区間ではみんな海側を見るため目が合う心配も少ないです。

※注意

・晴天以外だと海側の方がいいです。

・季節や時間によって海側席も直射日光を避けられる場合があります。

・1人乗車の場合、4両編成の時代は通路側に人がいないことが多かったですが、混雑時は隣に人が来ることがあり、その場合海側をジロジロ見るのは気が引けます。

以上がおすすめの座席でした。

それにしても、南紀は、最近は2両編成ばかりで残念ですね。

先日乗車したら、満席で窮屈に感じました。

4両編成での運行に戻してほしいものです。


また「南紀・熊野古道フリーきっぷ」は、新宮・紀伊勝浦間(JR西日本区間)の特急自由席にも乗り放題です。

しかし、2022年からJR西日本が南紀以外の特急を全席指定にする区間となってしまいました。

このため、極端に本数の少ない区間な上に、がらがらの特急くろしおにも指定席券を買わないと乗車できず非常に不便です。並行して走るバスに乗るのが現実的です。

さすがに全席指定をやめるか、南紀・熊野古道フリーきっぷの条件を緩和するかの対策をおねがいしたいですね。1両貸し切り状態でも驚かない区間ですし…