ある元三重大学生のブログ: 2023.03

2023年3月3日金曜日

特急南紀のおすすめ席

私は、時々新宮・紀伊勝浦へ特急南紀(旧名称ワイドビュー南紀)に乗車しています。

何度か乗車していると、お気に入り座席というのが出てきます。

ネットに書いてしまうと、競争率が上がりそうだったので書かなかったのですが、間もなく新型車両になるので、その前に大公開します。

全車両が置き換わるのは数年後と思われます。

→2023年7月1日から、すべての特急南紀が置き換わる予定です。

「せっかくの旅行だし、いい席を取りたい!」という方必見です。

写真 偶数席が窓が広い(名古屋発紀伊勝浦行きの場合)

運転席後ろは、前面展望が楽しめる。








〇名古屋発→津→新宮・紀伊勝浦行きの前提で以下は記載します

①「いい席」とは何か

静か、人通りが少ないなど定義は好みや気分で千差万別。

ここでは、景色を重視した座席とします。

何といってもワイドビューと言っていただけあり、車窓の素晴らしい区間が沢山ある路線。観光で乗車する人の方が多いでしょう。

②前の席は前面展望ができる!しかし欠点が!

一度でも乗車した方ならご存じのとおり、運転席後ろの壁がガラス張りで前の景色を楽しめます。

「じゃあ結論は、最前列だね。はいオシマイ。」

ではありません!

③【意外】最前列の欠点!

南紀は最前列に決まっている!

特に初めて乗車するときに、陥りがちなワナです。

実は欠点が多い席です。

・特に景色の良い区間では、トンネルが多く運転席後ろはカーテンが閉められることが多い。前面展望が楽しめない。海側席はほぼ確実に閉められます。山側席は開けておいてもらえることも多いです。

・しかも横の窓が狭い。

・足元が狭い。

・テーブルが操作しにくい(特に収納)

・出口が遠い

もちろん、良さはあるのですが、何回か乗車するとこの欠点が気になりだします。

④【結論】おすすめ席は?

というわけで、おすすめ席を紹介します。

2号車(先頭車)2Dです。

・2号車=先頭車(2両編成の場合、時期によっては4号車などのこともあります。番号の一番大きい号車です。)

・2D=前から2列目の山側です。

先頭車はいいとして、どうして2列目しかも山側なのでしょうか。

特に、人気の席は景色の良い海側のはずです。

※紀伊勝浦方面:先頭車は指定席です

⑤2列目の理由

最前列の欠点がかなり解消されます。

特筆すべきは、広い窓である点です。

ワイドビュー最大の売りである大きい窓からの景色を存分に楽しめます。

1列目では狭い窓で半分の大きさしかありません。

またテーブルも使いやすいですし、足元も広いです。

しかも、1列目よりやや劣るものの前面展望も結構楽しめるんです。

さらに1列目の人が背もたれを倒せばかなり見えます。そうでなくても大人の身長であれば1列目の5~7割くらいは見えるのです。

⑥山側D席の理由(特に晴れの日)

これも、初めての乗車では思いつきませんでした。

南紀と言えばやはり海の景色という当然の思考から海側に予約が集中しがちです。

しかし、旅行で乗車する場合、行きは大抵AMの列車。

問題になるのが直射日光なのです。

晴れた日の日差しは強烈で眩しい上に、暑いです。

真冬でも車内は暑いくらいです。

景色を見るのは結構つらい。

その点、山側席なら海側の人にカーテンを閉められなければ快適に景色を楽しめます。

また、絶景区間ではみんな海側を見るため目が合う心配も少ないです。

※注意

・晴天以外だと海側の方がいいです。

・季節や時間によって海側席も直射日光を避けられる場合があります。

・1人乗車の場合、4両編成の時代は通路側に人がいないことが多かったですが、混雑時は隣に人が来ることがあり、その場合海側をジロジロ見るのは気が引けます。

以上がおすすめの座席でした。

それにしても、南紀は、最近は2両編成ばかりで残念ですね。

先日乗車したら、満席で窮屈に感じました。

4両編成での運行に戻してほしいものです。


また「南紀・熊野古道フリーきっぷ」は、新宮・紀伊勝浦間(JR西日本区間)の特急自由席にも乗り放題です。

しかし、2022年からJR西日本が南紀以外の特急を全席指定にする区間となってしまいました。

このため、極端に本数の少ない区間な上に、がらがらの特急くろしおにも指定席券を買わないと乗車できず非常に不便です。並行して走るバスに乗るのが現実的です。

さすがに全席指定をやめるか、南紀・熊野古道フリーきっぷの条件を緩和するかの対策をおねがいしたいですね。1両貸し切り状態でも驚かない区間ですし…