ある元三重大学生のブログ: 2020.01

2020年1月19日日曜日

近鉄特急ひのとりはお召列車になるか

2020年3月14日近鉄特急「ひのとり」がデビューします。
名古屋・大阪を結ぶ特急の新型車両で、津にも停車するのではないかと思います。

後ろを気にせず倒せるシェル型シートを全席に装備するなど快適性が向上しています。

このひのとりのデビューに伴い、皇族方が伊勢へ向かわれる際の「お召列車」に使用される車両も特急しまかぜからひのとりに変更されるのではないかと一部で言われています。

しかし、私は少なくともしばらくは、しまかぜから変更されないと考えています。
理由は一言で言えば、ひのとり通常運行路線外を走行するからです。

もし、ひのとりを名古屋・宇治山田間で走行させるとなると・・・
運転手について以下の2通りが考えられます。
①ひのとりを普段担当している運転手
この場合、伊勢中川~宇治山田間について、運転手は未経験・経験が浅いということになります。伊勢中川からは普段大阪方面に向かい伊勢方面へは行きません。失敗の許されないお召列車において、未経験区間のある運転手が担当するなんてあり得ません。
もちろん、訓練するという手はあります。しかし、そのためだけに何度もひのとりを通常の運行区間外で走行させるのはさすがに非効率ですし、そこまでしなくてもしまかぜがあります。

②伊勢中川~宇治山田を担当している運転手
これなら普段の特急で名古屋から担当している場合もあり得るかもしれません。
しかし、今度はひのとりの運転経験が浅くなりかねません。重点的にひのとりを担当してもらう方法はあります。しかし、「本番での走行区間を本番の車両(ひのとり)で」となるとやはり特別に訓練をする必要があります。
伊勢中川~宇治山田を知り尽くした運転手でも慣れない車両や別区間でしか走ったことがない車両だと不安が残ります。
やはり通常運行区間外での走行訓練を実施しなければなりません。おそらく営業運転並みに何度も必要になります。

以上から、ひのとり車両の運用上もあえて利用する必要はなく、普段から走行しているしまかぜの方が適性が高いと言えます。

ただ、近鉄がひのとりPRも兼ねてお召列車をひのとりに変更する可能性も完全には否定できません。可能性は低いでしょうが・・・。