ある元三重大学生のブログ: 大学全般
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2021年4月29日木曜日

1位 京大、2位 三重大、3位 東大 三重大が東大を抜く(特許収入ランキング)

 本日4/29付け日本経済新聞朝刊によると、三重大学が研究者1人あたり特許収入で、全国の大学・高専の中で2位になりました。

画像:日本経済新聞電子版「三重大、研究者1人当たり特許収入 大学・高専2位に」

東大・京大とは研究者数が桁違いとはいえ、三重大の位置が不自然です笑
医療系の収入が多いのでしょうね。


2019年11月1日金曜日

大学入試で英語民間試験の延期が決定

やはり無理がありましたね。

NHK「はらわたが煮えくり返る」高校からは憤り 英語民間試験延期
2019年11月1日 18時25分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012160831000.html

以前の当ブログ記事大学入試の「就活」化(2013年11月9日)でも指摘したように、
入試改革が急進的すぎます。

就活のように、受験生たちは英語資格試験に必死になります。
資格試験は大学入試と比較して厳格性に欠けるでしょう。例えば、問題の使いまわしやテクニックで点数をかなり稼げるといった点です。

入試でも使いまわし・テクニックはありますが、その程度が大幅上昇しかねません。

そして、受験回数の問題が大きいです。
一発勝負の入試とは違い、受験料を支払えば、複数回受けた中のまぐれで高得点のものを使えてしまいます。

受験料を払えて、受験会場に近い人間が得する仕組みです。

世界的な流れや日本のこれからを考えた時、現行の入試制度ではまずいという意識は理解できます。
しかし、中央教育審議会はあせりすぎたのではないでしょうか。本当に現行入試制度はここまで変更する必要があるのでしょうか。
今一度、再考を求めます。

2016年10月24日月曜日

京大学長の研究者を目指す人への言葉

本日2016年10月24日付け日本経済新聞朝刊に、京都大学学長である山極寿一氏のインタビューが掲載されています。

その中で、


「高校生や大学生が研究者の職に就きたいと思って科学を勉強するなら、それは間違いだ」

「新しい発見をしたい、未知の世界を見たいという気持ちが研究者を育てるのであり、科学が職を保証するわけではない」

「受験勉強の成績優秀者が一流の科学者になるとは限らない」

といった、同氏の言葉が掲載されていました。


特に、研究者にはオリジナルの視点が求められます。
より高い領域を目指すためには、与えられた課題をこなすだけの受験勉強型のみでは、不十分です。

もちろん、基礎は大切ですので、暗記型の勉強も必要です。
その上で、より幅広い教養・経験が求められるということでしょうね。

研究者になりたいと、勉強することは間違いではないと思いますがね・・・。

京大学長レベルだと、要求レベルが尋常ではなく高いです。(笑)



2016年10月5日水曜日

ある私立大学で・・・

先日、ある私立大学を訪問する機会がありました。

大学敷地内に入ろうとしたところで、意味不明に大声で叫ぶヤンキー風学生達が通り過ぎていきました。怒声に近いもので、周囲は相当不快。


その後、彼らは原付で、クラクションを鳴らしながら、走り去っていきました。
走行の仕方も暴走族のような走り方です。



当該大学の学生ではないと思いたいのですが、9割方この大学の学生でしょう。


大学なので、いろいろな学生がいるのはいいと思います。
ただ、完全に勉強する気がないのに進学するというのは、止めてほしいです。

(ヤンキー風学生も勉強する気はあったのかもしれませんが・・・)

授業を妨害したり、大学の雰囲気を悪化させたりしなければいいのですが・・・。



もちろん、私立大学にも多額の公費が投入されています。

平成25年度私立大学等経常費補助金 学校別交付額一覧(pdf)」によると、大規模な大学なら100億円弱、小規模な大学でも数千万円が交付されている様子です。

合計では、平成28年度で3000億円もの予算が充てられています。
出所:日本私立学校振興・共済事業団HP

もちろん、今回の大学全体がどうなのかは分かりません。
しかし、学生一人当たりに換算すれば、結構な額が、この「ヤンキー風学生」にも使われているはずです。

本人は、「授業料払ってんのは、俺だぜぃ!」くらいにしか思っていないかもしれませんが、多くの公費に支えられていることを理解してもらいたいところです。
授業料は、必要費用の一部に過ぎません。

とにかく、大学レベルや本人の能力以前に、進学するのであれば、最低限「勉強する気」は持っていてもらわないと困ります。



2015年12月23日水曜日

京都大 入試で時計持込禁止へ

2015年12月10日付け、産経新聞電子版によると、京都大学は

「平成28年2月に実施する一般入試の2次試験から、受験生による時計の持ち込みを全面的に禁止すると発表した」
産経新聞「京大決断!入試不正防止で時計持ち込み全面禁止 国立大で初、2次試験から」

そうです。


確かに、年々携帯型時計を使用した不正のリスクは増しています。
記事にもあるように、スマホとほぼ同等の機能を持つ腕時計もあります。

しかし、気になったのは「時計をどうするのか」です。
記事では、1000万円を投資して時計を整備するようですが、どのような時計にするのか不明です。


もし、教室前方に壁掛け時計を設置するだけであれば、かえって不公平が生じる恐れがあります。

というのも視力の悪い受験生は時計を見るのに手間取るからです。
それどころか、時計が見えない受験生もいるかもしれません。

おそらく私は、前方に一般的な壁掛け時計があるだけでは、おおまかな角度からだいたいの時間が分かるだけでしょう。
もちろん前の席になればいいのですが・・・。

視力の良い受験生と悪い受験生で、試験中に不公平感が生じかねません。
数分、数秒の差で合否が分かれることもあり得ますし、時計が見ずらいという精神的な負荷は少なくとも有利にはならないでしょう。

ちなみに「眼鏡やコンタクトで度の強いものをしろ!」という批判もありそうですが、解答の際に目への負担がありこれまた少なくとも有利とは言えない状態があり得ます。

以上のような理由から、厳重なチェックを持込時計には行う方が現実的ではないでしょうか。
もちろんこの方法も検討はしたのでしょうが。

もし時計持込禁止にするのであれば、
①大型のデジタル時計を設置する
②全席に時計を配置する
③希望に応じて時計の見やすい席を提供する

といった対策が必要になるのではないでしょうか。

2014年7月19日土曜日

小保方氏の博士号剥奪はなし・・・

本日、早稲田大学より、小保方氏に対する、博士号学位についての調査報告書が公開されました。

早稲田大:「先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会」調査報告について

報告書概要の中では二つの結論が示されました。

①「転載元を表示せずに他人作成の文書を自己が作成した文書のようにして利用する行為は、研究に携わる者が作成する論文等において、決して許されない。小保方氏について、学位取り消し要件に該当しないと判断したことは、この問題点の重大性を一切低減するものではない。」

②「早稲田大学がひとたび学位を授与したら、それを取り消すことは容易ではない。それほど学位の授与は重みのあるものである。早稲田大学において学位審査に関与する者は、その重さを十分に認識すべきである。」

出所:早稲田大学『先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会調査報告書概要』(7月17日HP掲載)


私は、早稲田大学が、学位剥奪を決定しなかったことを疑問に思います。

①にもあるように、盗用(「他人作成の文書を自己が作成した文書のようにして利用」)は、研究者として論外です。
このような論文を基に博士号授与が認められたのですから、その授与を撤回すべきでしょう。

②では、どこか博士号剥奪が出来なかったことに対して、残念さが感じられるように思います。


STAP細胞問題は、決着をみていませんが、偽造論文であった可能性がかなり高いと思われます。

このような事件により、理化学研究所にいる優秀な研究者の方々が、大きな不利益を被ることになってしまいました。(立法面・社会的信用など)

確かに、まだ虚偽だという完全な確証は得られていません。
しかし、様々な検証で小保方氏に対して有利なものは出ていないようです。

学術系の世界でなければ、かなり糾弾されているべき段階でしょう。少なくとも、今のような大目にみてもらっているというような状況ではないはずです。

博士論文やSTAP細胞などで虚偽を繰り返してきたということを考えると、そろそろあるいは、もう少し確度が高まった段階で、学会から永久追放されるべきではないでしょうか。

特に、研究成果に期待する患者さんの期待を裏切ったことは大きな罪だと思います。
また、マスコミでは聞きませんが、小保方氏の研究を採用したことにより、別の誰かが不採用になっているはずです。

博士号がここまで軽いとは残念に思います。

追記(9月23日)
NHK「時論公論 小保方リーダー 博士学位問題の意味」






2014年7月6日日曜日

大学と軍事

2014年7月6日付け福井新聞電子版に、
「東大が防衛省に協力拒否  機体不具合究明「軍事研究」と」という記事が掲載されました。

同記事によると、

「強度試験中に不具合が起きた航空自衛隊輸送機の原因究明のため東大大学院教授に協力要請したところ、大学側が「軍事研究」を禁じた東大方針に反すると判断し拒否した」

とのことです。

この記事を見て、山海嘉之筑波大学大学院教授(ロボットスーツHAL開発者)を思い出しました。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されていたのですが、山海教授に対し、軍事分野から研究費援助の申し出があったそうです。

教授は、援助してもらおうと考えていたようですが、学生の「先生、軍事はやめましょうよ」という言葉で思い直し、断ったとのことでした。

確かに、平和利用のためのロボットが軍事目的も兼ねることになってしまうのは問題点もあるでしょう。特に、日本では、軍事目的への抵抗が外国よりも強いのかもしれません。

ただ、開発が進めば、いずれ軍事利用されることになる可能性は高まります。
どちらにしても結果として軍事利用されるのであれば、成果を早く出す方が優先されるという考えもできます。

平和利用を優先するのはもちろんですが、資金面で魅力があると断りきれないことも多々あるでしょう。

冒頭記事の場合どうでしょうか。
輸送機の強度試験の問題を軍事研究として拒否するのは、やりすぎのような気もします。

全く新しい兵器開発をしているわけでもなく、航空機の安全性向上のためという利点の方が大きいのではないでしょうか。

同記事によれば、
「教授は大学側に届けず防衛省の分析チームに個人の立場で参加」
しているそうです。

研究者個人の倫理観もあり、自衛隊関係だから一律禁止というのは行き過ぎかも知れません。

一方で、平和利用に限定したいという意見も理解できます。


研究倫理の面で非常に難しいところだと感じます。

2014年5月11日日曜日

奨学金

大学には、様々な奨学金が用意されています。また、授業料の減額・免除といった制度もあります。

なかでも、最大のものは、日本学生支援機構の奨学金でしょう。

無利息(第一種奨学金)と利息付き(第二種奨学金)があります。

これらの奨学金は、検討の価値が非常に高いものです。

無利息はもちろん、利息付き奨学金も非常に低利率であり、一般の資金借り入れと比較してかなり有利です。

また、「教育ローン」などもありますが、同機構のHPでの比較を見ても利率の違いは明白です。

さらに、返還猶予制度など、もしもの時の制度も充実しています。

返還も、長期間でゆっくりと返すことが出来ます。(もちろん一括・短期返済も可能)

利率が無いまたは、あっても低いので、返還が長期でも負担は小さいです。
最大利率3.00%も定められており(現在は、利率見直し方式0.2%、利率固定方式0.82%)なので安心です。


「世の中おいしい話なんてない」とよく言いますが、これは例外でしょうね。
お金は振り込まれますが、使途についての事後審査はありません。(だからといって不適切なことには使わないように!)
独立行政法人が非営利で、学生のために行っている事業です。

私の周囲にも、この奨学金の利用者がたくさんいます。


もちろん借入金であることに変わりありませんので、返還は当然です。
返還金は下の世代の奨学金になります。
悪質な滞納が増えているそうで残念です・・・。「恩を仇で返す」ことはしたくないですね。


学費・生活費のアルバイトで学業が圧迫されるのは本末転倒です。
経済的事情で、やる気はあるのに大学(院)への進学をあきらめる学生をゼロにしたいですね。

参考:日本学生支援機構

2014年3月16日日曜日

学問をしなさいby兼好法師そしてSTAP細胞

2014年3月15日付け朝日新聞の天声人語で、

「学問をしなさい。そうすれば自分を誇らず、友と争うべきでないことがわかる。重職を辞し、大きな利を捨てることができるのも学問の力だ、と。なにごとも自分を後回しにし、他人を優先するのがよい。慧眼(けいがん)の人はそう説いている」

と、兼好法師「徒然草」を紹介していました。

この日の天声人語は、STAP細胞問題に関連して、科学研究分野の競争の厳しさを問う内容となっています。

この問題に関しては、理化学研究所の発表を見ると、重要な部分に別の論文の写真が使用されるなど、不審点が列挙されています。

参考:研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について


また、本日3月16日付け朝日新聞「声」欄(読者投稿欄)で、「理研の論文チェック体制は大丈夫か」という意見がありました。
しかし、理研は研究環境の提供機関であって、研究成果が正しいかどうかの審査は主要業務ではないはずです。

ご存知のように、「STAP細胞は実在するのか」といった疑義が出ており、今後の動向が注目されます。ヒトES細胞捏造事件や、石器捏造事件のようなことにならないといいですね。

論文を取り下げた途端、別の研究者が「STAP細胞作製に成功」の論文を出してくる可能性も皆無ではありませんしね。


生命科学の分野は、非常に競争の厳しい世界です。それでも、研究者としての最低限のルールは守っていかなくてはいけません。社会の不振を招き、他の研究を遅らせるようなことは避けなくてはなりません。

2014年2月21日金曜日

フォーチュンクッキー 留学JAPANバージョン



「トビタテ!フォーチュンクッキー 留学JAPANバージョン 」という動画が、先日2月13日公開されました。

文部科学省のものすごくエライ人も多数出演されています。
朝日新聞によると、文科省幹部名での依頼を大学に出したそうです・・・。
発案した人もすごいですね。

出演は、「グローバル人材育成推進事業」と、「グローバル30」採択大学の計47大学だそうです。
出演の一覧がなかったので、つくってみました。

東海地方(愛知・岐阜・三重・静岡)からは、愛知県からのみ出ており、名古屋大・愛知県立大・愛知大の3大学です。
三重県含むあとの3県からはゼロ・・・。
まだまだ東海地方の大学はグローバル化への意欲が足りないのかもしれません。


(出演一覧)
国際教養大
千葉大
鳥取大
北海道大
武蔵野美術大
東京大
関西学院大

早稲田大
筑波大
立命館大
埼玉大

新潟大
九州大
明治大

慶応大
一橋大
東京医科歯科大
大阪大

東京海洋大

京都産業大
創価大
名古屋大
山口県立大
上智大
国際基督教大
東北大
杏林大
立命館アジア太平洋大
中央大
同志社大
京都大
山口大

独立行政法人日本学生支援機構
トビダテ!留学JAPANチーム ※留学促進キャンペーン。グローバル人材育成施策として実施
文部科学省高等教育局
同初等中等教育局

文部科学事務次官 ※文部科学省の職員(大臣等除く)で一番エライ人
審議官
官房長
科学技術・学術政策局長
高等教育局長 ※全国の大学を取り仕切る部署のトップ
初等中等教育局長
生涯学習政策局長

文部科学大臣
副大臣
大臣政務官

昭和女子大
留学生(米国)
留学生(イタリア)
神田外国語大
福井大
芝浦工業大

愛知県立大
長崎大
法政大
お茶の水女子大
神戸大
東京工業大

北九州市立大
亜細亜大
共愛学園前橋国際大


東洋大
愛知大
AKB48

2014年2月18日火曜日

Yale-NUS大学

NHKWORLDで、Yale-NUS大学が紹介されていました。

シンガポールでつい最近開学した新しい大学です。
世界中から、優秀な教員・学生を集めている様子。

日本人学生も紹介されていました。

教員には、高給が支払われているとのこと。
もちろん成果主義の厳しい世界なのでしょう。

人材を重視するシンガポールの国策と思われます。

たまたま見かけたので紹介までに・・・。

2013年11月9日土曜日

大学入試の「就活」化

中央教育審議会で、昨日から大学入試改革の議論が始まりました。

先日、大学入試改革に関する政府の教育再生実行会議が提言した、「人物本位の選抜」の議論が開始されたことになります。

私は、この入試改革がそのまま提言どおりになれば、大学入試が就職試験と同じような対策を求められると考えます。

これを、私は「大学入試の就職試験化」と名付けたいと思います。

当ブログでも、以前「(感想)中外時評--日経新聞--(2012年9月16日日曜日)」という記事で、上位大学は、面接などを取り入れるべきだが、その他の一般大学はこれまでの入試制度プラス簡単な人物試験程度でよいという主張をしました。

現在の案では、大学は、高校時代の活動(ボランティア・部活動等)や面接などで学力試験の結果とあわせて入学者を選抜するということになっています。

つまり、高校時代が常に入試ということです。学力試験の「達成度テスト」もあるため、勉強もしなくてはなりません。
まるで、就職活動のように、高校で勉強だけでなくいろいろな「ネタ」を作っておくことが、入試対策となるのです。

面接試験も、就職活動のように「面接対策本」を読み、大学側の求める答えを暗記することになりかねません。人物重視の試験はかなり難しいでしょう。

そもそも現在の大学には、面接などの人物試験で優秀な学生を選抜する能力はないと思います。
推薦入試などを実施しているとはいえ、それとは比べ物にならない人数を選抜しなければなりません。

また、「コネ入学」が発生する可能性もあります。

就職活動において企業は、専門のコンサルタントを高額の謝礼を支払うなどして雇う例もあります。
大学によっては、結局外部委託で、怪しげなコンサルタントに丸投げしてしまうだけになりかねません。
先生方も、人物試験の専門性は全くない方がほとんどでしょう。


この改革も、東大の秋入学制度などのように、当初案から後退する可能性が高いと思います。米国の大学入試のようにするには無理があるように思われます。

現在の大学入試制度は、勉強内容だけを反映させ、人間の主観をできるだけ排する仕組みです。もちろん問題点はありますが、現時点では最善の方法だと考えます。


旧帝大など、学力は最高レベルで当たり前の大学は、今回の入試改革を検討する余地があるでしょう。
しかし、それ以外の一般大学では、現在の制度をベースとして、そこに若干の人物評価を加える程度にするべきだと考えます。


2013年5月11日土曜日

授業評価

豊田長康三重大学元学長が、今年の4月から、鈴鹿医療科学大学の学長に就任されました。

以前から、豊田学長はブログを執筆されており、「学生による授業評価の点数はどこまで上げられるか?(クリッカーの効果)」(2013年04月19日)という記事が先日投稿されました。


ご自身の講義を、「わかりやすさ、眠たさ、熱意、総合点の4つを5段階で評価」してもらう内容だそうです。
こういった評価を用いて、より良い講義につなげていこうという意志はすばらしいですね。


一方、この記事を読んで、正反対の先生を思い出しました。
三重大学ではないのですが、ある地方大学でのことです。

この先生は、授業評価について、頑なに参加を拒否しており、大学の方針であるにもかかわらず無視していました。
「どうして学生に評価されなければならないのか。文句を言う学生側が悪い。」との主張を講義内で行っていました。

そして、その先生の講義は、お世辞にも良いとは言えず、改善点が多々あるように思われました。
例えば、ご本人著の高価な本を教科書として購入するように指示されるのですが、授業では活用されず、講義も退屈。

「大学の先生は、教員免許が不要なだけある。教えることに関しては専門外なんだな」と考えさせられるものでした。
自らに低い評価が下されるのを恐れているようにしか感じられませんでした。



豊田学長のように、学生のために授業評価を最大限活用してくださる先生が増えていって欲しいものですね。
そして、学生側も自由記述欄への記入など積極的に授業評価に参加してほしいと思います。

豊田学長のブログ:ある医療系大学長のつぼやき(「ある地方大学元学長のつぼやき」後継版)

2013年1月2日水曜日

「入試で面接0点」について

新年が始まりましたね。

さて、昨年(2012年)12月24日付け朝日新聞朝刊によると、
「秋田大学医学部医学科・・・の入試で、筆記は高得点だった女子受験生(18歳)が、前後期とも面接で0点で不合格」
だったとのこと。

同記事では、この受験生は、高校進学を病気のため断念。大検(高校卒業程度認定試験)に合格し、医学科を受験したが、大学に情報公開したところ、2度の面接は0点であったことが分かったそうです。

見出しは、『入試の面接0点「なぜ」―秋田大医学部筆記高得点で不合格』となっています。

見出しだけ見ると、公正な入試に疑問を抱きたくなるようなものですね。

私の考えとしては、
【可能性①】人物的に不適格だった
あまり考えたくありませんが、社会には、「筆記試験は抜群でも医師として不適格な人物」が存在します。対人能力が極端に低かったのかもしれません。
この受験生が該当するかどうかは分かりません。しかし、万一「不適格人物」だったとすれば、むしろ面接試験が生かされたといえるでしょう。

【可能性②】他にも面接0点はたくさんいる
私は、この可能性が高いと考えます。
記事中でも、朝日新聞の取材に、秋田大入試課は「面接は、得点差の幅が大きくなる」と回答しています。
わずかな違いでも、面接官は心を鬼にして相当差をつけているのではないでしょうか。そうでないと、合否が別れなくなってしまいます。
医学科の場合、一種の就職試験だと考えれば、なおさらです。

【可能性③】経歴で落とされた
これも考えたくありませんが、受験生の病歴などをみて、面接官が医師として大丈夫か心配になったということもありえます。

和田秀樹氏のコメントが記事中にありましたが、就職試験と同様に考えると、的外れな指摘だと思います。

例えば、
「10分程度で受験生がどこまで分かるのか」・・・面接は長時間できる企業はそれほどありません。確かに短いですが、「明らかに」不適格な人物を落とすのが目的ならあり得るでしょう。

「面接の判断基準が未公開なら、受験生は対策の立てようがない」・・・私は、和田氏は受験のカリスマとしてすごい人なのだろうと思います。しかし、このコメントは間違いです。面接は筆記試験とは違います。筆記と同様に捉えてはいけません。
一般に、どこでも面接の具体的基準は非公開です。理由は、対策されては困るからです。基準を公開して、受験生が演じるだけの面接なんて、無駄でしかありません。劇団の面接ではありません。
就職試験でも、具体的基準を公開しているところは、まずないでしょう。
「面接の判断基準は未公開」という点は、問題なしです。

「面接官は受験生の精神的な傷つきを想像するべきだ」・・・これは、私も同意見です。結局、どうして、不合格だったのかは分からないでしょうが、0点というのはショックです。得点差をつけるためとはいえ、難しいところですね。



(参考)朝日新聞デジタル『入試面接0点、なぜ 今年医学部不合格「採点基準は」』

    和田秀樹オフィシャルブログ「ゆとり教育の遺物の医学部の入試面接」

2012年11月2日金曜日

京大総長の対談を読んで

財務省ホームページに、広報誌「ファイナンス」というものが公開されています。

今回は、そこで、京都大学総長との対談が掲載されていましたので、紹介します。
全文は、こちらへ

以下『』内は、財務省広報誌「ファイナンス」(平成24年10月号)より引用

・『・・・結果はn(著者注:知識や体験の数)が少ない受験生の方が受験に勝ちますが、大学に入ってきたらnが乏しいですから全然伸びませんし、社会人としても成功しないでしょう。』
・『・・・偏差値だけに頼らない入試というのを特色入試と称して、各部局の特色があるような入試の検討に入って頂いています。』

 これは、以前の記事でも書きましたが、勉強だけをしてきた人間ではだめで、様々な経験を持ち意欲のある人を大学に入れようということでしょう。
 偏差値に頼らない入試というのは難しいかもしれませんが、京都大学レベルの大学では必要な選抜方法だと思われます。

・『・・・こんなに頑張っている官僚が多いのに、いま何で官僚いじめばかりがされるのか、これは非常におかしい世の中だと思っています。』

 ここでいう「官僚」は、キャリア官僚のことを指していると思われますが、同感ですね。かなり仕事はハードですし、彼らの同級生の就職先(一流企業、外資系など)と比べれば、給料も相当安いはずです。
 「民間と同じに」とよく聞きますが、それならばやる気のある優秀な官僚には、それに見合った高待遇を与えてもいいのではないでしょうか。

 悪徳官僚は問題ですが、最近のマスコミのたたき具合は異常です。もう少し、がんばっている姿を伝えてあげても良いのにとかわいそうになります。
 村木さん関連のニュースだけは、いい内容で伝えています。しかし、「官僚」という表現はあまり使いませんね。(彼女も官僚です!)

 そういえば、数年前には、元官僚を狙った殺人事件まで発生しましたね。
 頂点がだめになれば、その下がだめになります。結局、国民のためにはならない気がします。


 この他、「生存学」を主張されたり、より長期的視点を持った教育が必要といったこと、海洋開発より宇宙開発の方が有望という内容まで幅広く議論しています。


 財務省の広報誌ですが、こんなところにも大学について考える内容が掲載されるのですね。



2012年9月16日日曜日

(感想)中外時評--日経新聞--

本日付日本経済新聞朝刊の「中外時評 大学入試は変われるか」は、大学入試の抜本改革を支持する内容となっています。

※以下『』内は、同記事(2012年9月16日付日本経済新聞朝刊 10面 中外時評『大学入試は変われるか 「79年体制」からの脱却を』)からの引用部分
 「・・・」は中略を示す。

一部エリート大学の入試を対象に論じているのであれば、筆者は特にこの考えに反対ではないのですが、大学入試全般となると気になる点があります。いくつか気になった点を書いてみます。

まず、かつての大学入試で『各大学は1次試験でいきなり難問奇問を出す傾向が強まっていた』ために共通1次・センター試験が設けられ、基礎学力を見極める制度を目指したものの、『かつての設計者たちの思惑はことごとく外れた』としています。

しかし、これは言い過ぎです。センター試験は弱点はあるにせよ、基礎学力を判定する良問を一定程度作成できていると私は考えていますし、基礎学力を見極める目的も果たせていると思います。

また、センター試験を『運営上のトラブルも絶えることがない』としていますが、これだけ大きな試験にしてはトラブルは少ないほうではないでしょうか。むしろ、この記事が主張している後述の新しい入試制度では、現在よりもトラブルは増加する可能性が高いと考えます。

同記事後半では、『手間と時間をかけて志願者の学力や適正を見極める選考・・・への大転換を、どう進めていくべきか』としています。

もちろん、そのような選考ができれば最善でしょうが、入学試験の平等性などを考えるとこのような入試を主流にするには、課題が多すぎるように思われます。

米国などでは、適正を見極めるために、高校の成績なども大学入試の重要な基準となっていると聞いたことがありますが、これは、高校生活が常に入試であることを意味します。

例えば、定期試験も大学入試の一部と化してしまうと考えられるのではないでしょうか。

同記事最終部分では、『東日本大震災のさなかの多くの場面で・・・高偏差値人間のひ弱さが浮き彫りになった。一方で強みを見せたのは、臨機応変の判断力や犠牲的精神をもつ名もなき人々だ。・・・そうした国民的実感も、大学入試の抜本的改革を迫っている。』との記述があります。

正直なところ、ここまでの人間を選抜することを大学入試に求めるのも酷だと思います。
確かに、高級官僚や政治家などを多く輩出する東京大学などでは、「臨機応変の判断力」を持った人材を入試で選考できればいいのですが、現実には不可能です。
それは、就職試験で有能な人間ばかりを採用するのが不可能なのと同様です。

私は、センター試験を大学入学の資格試験にして、複数回実施するといった改革には賛成です。しかし、この記事の主張するより高度な入試制度はかなり困難だと思われます。
実現できるのは、国立では、旧帝大くらいのものでしょう。

さらに、受験生の負担も増すばかりです。センター試験の基礎学力を身に付け、さらに、高度な能力(あるいはそれを獲得できる能力)まで試されます。「臨機応変の判断力」を一体どう見極めるのでしょうか。

確かに、知識ばかりに偏った入試も問題ですが、ある程度これを是正するような制度を導入していくのが現実的だと考えます。

例えば、筆記試験に加えて面接を行うという方法が考えられます。
面接といっても、高度な能力を見るというよりは、筆記試験の補助的な位置づけで、受験者の最低限の「やる気」を見る程度のものです。
配点比率で言うと、筆記:面接=8:2くらいでしょうか。
(ただし、旧帝大では、面接の配点を高くしたり、面接内容の高度化を図ってもよいでしょう。)

その程度の面接でも、受験生が高校時代から「大学で学ぶ」ことを意識する大きなきっかけになり、大学生の質向上に貢献できるはずです。

大学の教職員が「臨機応変の判断力」を持った学生を選抜するのは、容易ではありません。ましてや、地方大学・私立大学では尚更でしょう。
それならば、「受験生の意識を高める」方が得策ではないでしょうか。

まじめに努力した人間が報われる傾向が大きい知識型入試と、適切な面接の組み合わせが現行では最適な大学入試制度だと考えます。

結論としては、旧帝大など一部の大学では、より高度な入試を導入。残りの地方大学・私立大学では、知識型入試を維持しつつ簡易な面接を導入。というのが将来の大学入試のあり方だと考えます。





2012年5月13日日曜日

大学にハローワーク

本日付日本経済新聞朝刊によると、全国の大学にハローワークを設置することになったそうです。

これにより、大学生の就職支援を強化していくそうです。

特に、就職支援が困難な小規模大学には朗報ですね。専門の職員が大学に常駐してくれるそうですので、心強いものがあります。

三重大にも設置される可能性が高いと思うのですが、キャリア支援センター内に設置されることになるのでしょうか。

すでに、アスト津にも若者向け就職支援をおこなっているところ(若者就業サポートステーションなど)がありますが、大学に専属で来てもらえるのはいいですね。

2012年2月11日土曜日

秋入学

東京大学が秋入学を検討すると報道されてから、しばらく経ちますが、いろいろなところに波紋を広げているようで、今もところどころで関係する話題が見られます。

世界の主流はやはり秋なので、合わせるのも選択肢としてはあり得るのでしょう。一方で、日本全国の大学が東大にあわせるわけにはいかないとも思います。

結局のところ、秋入学は実施されるとしても、まずは、旧帝大と一部大学での実施になるのではないでしょうか。

すでに、春秋両方の入学を行っている大学もありますし、すべてを秋入学にするのがいいのか難しいところです。

先日の、BS朝日「いま世界は」でも報じられていましたが、外国人学生の割合が世界的にみて少ないので、その解決策としての意味合いもあるようです。

確かに、入学時期が違うのは不利でしょうね。

就職・グローバル化・大学経営などいろいろな問題が関係して、秋入学がいいのかどうかよく分からないのがいまのところの感覚です。

ただ、私は、三重大学では、全学秋入学を実施すべきだとは今のところは思いません。

ちなみに、2012年1月27日付朝日新聞朝刊によると、鈴鹿国際大学は、数年前に秋入学の制度を検討したもののコスト面などで実現できなかったそうです。(おそらく春入学との併用)

また、同記事での調査によると、三重県内の大学(三重大・県立看護大・四日市大・四日市看護医療大・鈴鹿医療科学大・鈴鹿国際大・皇學館大)では、秋入学を積極的に検討する大学はないようです。

「別の改革が先」(三重大)といった意見や、「現段階で導入は考えていない」(四日市大)といった様子見の回答も多かったです。

ところで、この記事によると、239人の留学生を三重大は受け入れているそうですよ。思っていたより多い気がします。

2012年1月14日土曜日

ストリートビューで大学内を撮影

ずいぶん前にも当ブログでお伝えしましたが、Googleストリートビューに大学内を撮影してもらうことができます。

「グーグル日本公式ブログ」にストリートビューで見られる日本の大学一覧が掲載されています
国公私立問わず幅広く参加しているようです。

例えば、大阪大学はこんな感じです。

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プライバシーの問題など、撮影申込みには課題もありそうですが、三重大も見られるようになるといいですね。
申込み先はこちらです。

この申込みフォームにどう書くか、勝手に検討してみます。

・撮影希望時期、時間帯、曜日等があればお書き下さい。

時期:
5月から8月くらいでしょうね。新緑がきれいな5月にしたいところです。
佐賀大学のストリートビューを見ると、桜の季節ですが、他は、まだ冬の景色といった感じで、やや殺風景です。やはり新緑を優先したいところです。

時間帯・曜日
平日は授業もありますし、授業前後の混雑時間に撮影するのは好ましくありません。やはり、土・休日の昼間がベストでしょう。夏休みに入れば平日も可能でしょう。
これらが難しければ、授業のある日でもやむを得ません。授業中の時間を利用して撮影することになるでしょう。

ただ、共通教育棟付近など自転車が多数駐輪してある状態を撮影するのはあまり美しくありません。

ちなみに撮影は、自動車ではなく、自転車で行われると思われます。ですので、交通事故などの安全上の問題はクリアできそうです。

・お申し込みいただいた撮影場所の魅力や、こちらの場所がストリートビューで見られることによる、利用者のメリットについて、ご記載ください。

撮影場所の魅力
ここは、「日本有数の敷地面積を持つベイサイドキャンパス」としておきましょう。
是非、堤防道路もついでに撮影して、海岸がすぐ近くということをアピールしたいところです。

利用者のメリット:
いろいろと利点はありそうです。例えば、センター試験など受験生の利便性向上。また、三重大学では資格試験・学会・講演会も数多く行われるので他大学の方・一般の方向けの情報の充実。

さらに、今後の学内での工事関係向けの利用も見込めます。
私も、時々三重大内で道を聞かれますが、工事関係者の方が下見に来られていたということもありました。

・撮影場所についてほかにお知らせ頂けることがあればお書きください。
先ほども書きましたが、堤防道路も撮影してほしいですね。閲覧者の方には伊勢湾がすぐ前だということを印象付けたいです。

撮影に伴うリスクについてはどうでしょうか。
・プライバシー
学生の顔が写ってしまうのは避けられません。顔にモザイクをかける処理を施していますが、完全な精度とは限りません。場合によっては、公開前に大学側が撮影画像をチェックする必要が出てくるかもしれません。

また、モザイクが甘いと知人・友人には分かってしまう危険があります。通常は問題ないでしょうが、例えば一緒にいたことが分かってしまうとよろしくないような「事情」がある可能性も完全には否定できません。

さらに、大学病院では、患者さんのプライバシーを守らなくてはなりません。

・セキュリティー
大学内の様子が全世界から見られるようになります。何らかの下見に利用される恐れも否定できません。例えば、放射性物質など危険物を扱う建物の位置が判明してしまうかもしれません。(そのような建物外部にはハザードシンボルが掲示されているため)

・印象の悪化
ふさわしくない場面が撮影される可能性もあります。自転車が無造作に駐輪されているなどむしろ三重大学のイメージ低下につながるリスクもあります。
あるいは、まずないでしょうが、喧嘩といった場面に絶対遭遇しないとは限りません。




このように、難しい面もありますが、私は、三重大学はこの企画に参加すべきだと考えます。
利便性の向上や、広報におおいに役立つと思うからです。

実際どのようなものになるのか、下記のリンクもご参照ください。



・ストリートビューで見られる日本の大学(グーグル日本公式ブログより引用)
愛知学院大学
大阪大学
大阪府立大学
大谷大学
鹿児島大学
神奈川工科大学
関西外国語大学
関西学院大学
九州大学
九州保険福祉大学
京都精華大学
近畿大学
熊本大学
倉敷芸術科学大学

慶応義塾大学 湘南藤沢キャンパス
恵泉女学園大学
甲南大学
国際武道大学
佐賀大学
信州大学
千葉大学
中央大学
筑波大学
同志社大学
長崎大学
名古屋外国語大学
西日本短期大学
日本大学
日本女子大学
日本福祉大学
広島大学
広島経済大学
福岡大学
北海道大学
宮崎大学
横浜国立大学
立命館大学
立命館アジア太平洋大学
立教大学
早稲田大学

(2012.1.15追記)

2011年12月7日水曜日

「大学とは」の歌



さすが、名作「ひょっこりひょうたん島」
なんだか、軽快な歌です。