ある元三重大学生のブログ: 2013

2013年11月9日土曜日

大学入試の「就活」化

中央教育審議会で、昨日から大学入試改革の議論が始まりました。

先日、大学入試改革に関する政府の教育再生実行会議が提言した、「人物本位の選抜」の議論が開始されたことになります。

私は、この入試改革がそのまま提言どおりになれば、大学入試が就職試験と同じような対策を求められると考えます。

これを、私は「大学入試の就職試験化」と名付けたいと思います。

当ブログでも、以前「(感想)中外時評--日経新聞--(2012年9月16日日曜日)」という記事で、上位大学は、面接などを取り入れるべきだが、その他の一般大学はこれまでの入試制度プラス簡単な人物試験程度でよいという主張をしました。

現在の案では、大学は、高校時代の活動(ボランティア・部活動等)や面接などで学力試験の結果とあわせて入学者を選抜するということになっています。

つまり、高校時代が常に入試ということです。学力試験の「達成度テスト」もあるため、勉強もしなくてはなりません。
まるで、就職活動のように、高校で勉強だけでなくいろいろな「ネタ」を作っておくことが、入試対策となるのです。

面接試験も、就職活動のように「面接対策本」を読み、大学側の求める答えを暗記することになりかねません。人物重視の試験はかなり難しいでしょう。

そもそも現在の大学には、面接などの人物試験で優秀な学生を選抜する能力はないと思います。
推薦入試などを実施しているとはいえ、それとは比べ物にならない人数を選抜しなければなりません。

また、「コネ入学」が発生する可能性もあります。

就職活動において企業は、専門のコンサルタントを高額の謝礼を支払うなどして雇う例もあります。
大学によっては、結局外部委託で、怪しげなコンサルタントに丸投げしてしまうだけになりかねません。
先生方も、人物試験の専門性は全くない方がほとんどでしょう。


この改革も、東大の秋入学制度などのように、当初案から後退する可能性が高いと思います。米国の大学入試のようにするには無理があるように思われます。

現在の大学入試制度は、勉強内容だけを反映させ、人間の主観をできるだけ排する仕組みです。もちろん問題点はありますが、現時点では最善の方法だと考えます。


旧帝大など、学力は最高レベルで当たり前の大学は、今回の入試改革を検討する余地があるでしょう。
しかし、それ以外の一般大学では、現在の制度をベースとして、そこに若干の人物評価を加える程度にするべきだと考えます。


2013年11月4日月曜日

駅伝と大学祭2013

【駅伝】
11月3日(日)、第45回全日本大学駅伝が開催されました。
雨が心配されましたが、昼間は持ちこたえましたね。

今回は、三重大生初出場となる記念すべき大会になりました。

医学部の細沢幸輝選手(東海学連選抜)です。
区間も、三重大前を通過する5区とのことで、大学前には応援団の姿もありました。

細沢選手の力走を撮影してきました。



上り坂ですが、ぐんぐんこちらへ走ってきます。さすがですね。

【大学祭】
今回の大学祭でまずお邪魔したのが、写真部と美術部の展示(三翠ホール)です。
写真部は、持ち帰りできる無料の写真もありました。

「これいいな」と思える素敵な作品を観ることができてよかったです。

続いて、アンサンブルサークルの演奏会(小ホール)を鑑賞しました。照明や演出も自分たちで手掛けたとのこと。

本格的な照明設備を使ったり、ドライアイスの演出があったりで楽しめました。

演奏会を中盤で失礼して、医学部はまゆう祭の「水谷修氏講演会」(大ホール)へ。
「夜回り先生」として有名な方です。

外の大学祭とは全く違う、重い内容でしたが、分かりやすく時にはユーモアも交えながら講演してくださいました。

私が印象的だったのは、
・マスコミには原則出演しない
 一時期よくお見かけしましたが、お断りすることも多いそうです。テレビ出演などは、目的達成のための手段として、計画的に行っているようでした。

・体調はなんとか
 昨年も手術をされ、体調は「最悪」とのことですが、それでも子供たちのために働き続ける姿に感銘を受けました。
 この日も「4日間寝ていない」(電車内での1時間程度の仮眠のみ)そうで、この情熱はどこからくるのかただ驚くばかりでした。

こうして、大学祭が終わる頃、これまで持ちこたえていた空から雨がぽつぽつと降り始めました。
2日間とも雨にならなくてよかったですね。

今回は、三翠ホールが中心になってしまい、模擬店などはあまり見られませんでしたが、また来年も行きたいなと思いました。

2013年10月20日日曜日

失敗から学ぶ 交通安全

大学に入ってから、運転免許を取得された方も多いのではないでしょうか。
いろいろと便利で、現代生活には必要不可欠な自動車運転。

しかし、自動車の運転は、非常に危険なものです。

「一般道はレース場より危険」(プロレーサー)
・・・レース場と違い、一般道は人や素人ドライバーだらけで予測不能だからだそうです。

「自動車の死亡確率は航空機よりかなり高い」
・・・事故の年間死亡者数(1998年)
  909人:全世界での航空事故による死亡者数
 10805人:日本国内の自動車事故による死亡者数(事故後1カ月以内の死亡)
出所:All About 数字に見る航空機事故の確率 (2001年07月16日)



少しでも、事故の危険性を減らすため、ヒヤリハット事例を勉強しておくのは効果的だと思われます。
例えば・・・












この他、様々な動画が紹介されています。
ぜひ下記サイトを、閲覧してみてください!!

JAFセーフティシアター






2013年9月29日日曜日

ストリートビュー津の詳細を公開

Googleは、9月26日三重県を含む地域のストリートビュー(SV)を拡充したと発表しました。

津市も拡充の対象となっており、三重大周辺が詳細に撮影されています。

                                                           出所:google(一部加工)



大きな地図で見る




新入生の下見や、入学希望者が周辺の雰囲気を知るにも良いですね。
撮影時期は、2013年4月だそうです。

この他、三重県内の様々な場所が公開されましたので、レジャーなどの参考にしてみてはいかがでしょうか。

2013年9月7日土曜日

堤防道路が通行止めに

以前、当ブログでも堤防改修工事の計画お伝えしました。

いよいよ工事が始まったようです。
H25年8月末より、H28年3月(予定)まで、三重大裏の堤防道路が通行止めとなります。

取材時には、まだ通行できましたが、関係者によると、近々通行止めになるとのこと。
夏休みが終わる頃には、通れなくなっていると思われますのでご注意ください。


(画像に一部筆者加筆)
完成予定図を見ると、2車線の大きな道になるようです。
堤防そのものの大規模な改修になりそうです。

しばらく、海岸にでて遊ぶのも難しくなりそうですが、完成が楽しみですね。


2013年8月10日土曜日

海外へ渡航する方へ

多くの方が夏休みに入ったことと思います。

海外に行かれる予定の方もおられるのではないでしょうか。

私は、在学中に一度は海外へ渡航するべきだと考えています。
治安など不安な点もありますが、良い経験になるでしょうね。

「海外ではひとりひとりが外交官」という言葉を聞いたことがあります。
外国で関わる人にとって、みなさんが初めての日本人かもしれません。

適度な緊張感は忘れないようにしたいところですね。

ところで、過去には不幸にも台湾で行方不明になってしまった三重大生も存在します。
渡航前には、現地の情報をよく調べましょう。

こちらも参考にしてみてください。
外務省海外安全ホームページ

2013年7月26日金曜日

理研HPで研究成果をチェック

理科系の方ならご存知だと思いますが、独立行政法人 理化学研究所は、日本の主要研究機関です。

理研のウェブサイトは、研究成果(プレスリリースのページ)の更新を頻繁に行っており、面白いものもたくさんあります。専門的過ぎて何がすごいのか分からないものから、身近な発見まで様々です。

ウェブサイトで発表後、マスコミで報じられることもよくあります。

皆さんもブックマークに加えてみてはいかがでしょうか。

理化学研究所HP

2013年7月3日水曜日

参院選の投票

7月21日は、参議院選挙の投票日です。

自宅外通学の方でも、津に滞在したまま投票することが出来ます。

詳しくは下記の過去記事をどうぞ。
自宅外でも投票できます(2012年11月17日

2013年5月11日土曜日

授業評価

豊田長康三重大学元学長が、今年の4月から、鈴鹿医療科学大学の学長に就任されました。

以前から、豊田学長はブログを執筆されており、「学生による授業評価の点数はどこまで上げられるか?(クリッカーの効果)」(2013年04月19日)という記事が先日投稿されました。


ご自身の講義を、「わかりやすさ、眠たさ、熱意、総合点の4つを5段階で評価」してもらう内容だそうです。
こういった評価を用いて、より良い講義につなげていこうという意志はすばらしいですね。


一方、この記事を読んで、正反対の先生を思い出しました。
三重大学ではないのですが、ある地方大学でのことです。

この先生は、授業評価について、頑なに参加を拒否しており、大学の方針であるにもかかわらず無視していました。
「どうして学生に評価されなければならないのか。文句を言う学生側が悪い。」との主張を講義内で行っていました。

そして、その先生の講義は、お世辞にも良いとは言えず、改善点が多々あるように思われました。
例えば、ご本人著の高価な本を教科書として購入するように指示されるのですが、授業では活用されず、講義も退屈。

「大学の先生は、教員免許が不要なだけある。教えることに関しては専門外なんだな」と考えさせられるものでした。
自らに低い評価が下されるのを恐れているようにしか感じられませんでした。



豊田学長のように、学生のために授業評価を最大限活用してくださる先生が増えていって欲しいものですね。
そして、学生側も自由記述欄への記入など積極的に授業評価に参加してほしいと思います。

豊田学長のブログ:ある医療系大学長のつぼやき(「ある地方大学元学長のつぼやき」後継版)

2013年4月29日月曜日

喫煙はやめましょう

「煙草は20歳になってから」といいますが、何歳だろうが煙草は吸わないに限ります。

三重大内にも、もちろん喫煙者の方はいるのですが(学内は基本的に禁煙)、喫煙率が下がっていくことを望みます。

・アメリカのCDC(疾病対策センター)より


さらに詳細を見たい方は、こちらへ。(CDCキャンペーンサイト)

2013年4月27日土曜日

AM0時の三重大学

以前、「深夜2時の三重大学」という記事を投稿しました。
あれから3年・・・。今回は22:30~24:00頃にかけて三重大学の中をお散歩してみました。
24時間眠らない三重大学。どんな様子だったか早速お伝えしましょう。

①正門前
居酒屋からの三重大生の元気な声を聞きながら、正門へ。
正門には、さっそく5人組がおしゃべり中。飲み会の後のようです。

②図書館付近
このあたりは、静かです。











しかしながら、この後再び通ったときには、酔い潰れて、図書館前に倒れる学生を介抱する様子がみられました。
飲み過ぎには気をつけましょうね。

③三翠ホール前
深夜2時の三重大学」のときと同様。ダンスサークルが練習をしていました。
さらに、ホール横を通ると、中ホールの照明がついています。
中からは、ピアノの音が。(写真、動画参照)














深夜に及ぶ練習お疲れ様です。

④医学部前
医学科の近くにある建物から、「六甲おろし」の大合唱が聞こえてきます。
新歓でもしているのでしょう。とても楽しそうでした。

⑤工学部エリア
多くの研究室の明かりが見えます。
第2体育館も何かしているようですね。(写真参照)











たくさん照明がついていますね。











工学部エリアは、あちこちに人がおり、深夜とは思えない雰囲気でした。

⑥弓道場
弓道部が練習を続けていました。
深夜でも精神を集中させて、一本一本じっくりと矢を放っていました。












⑦六角教室と共通教育2号館の間の廊下
さすがに、誰もいない・・・と思いきや、暗闇の中から人が!
こんな時間に一体どこへ?

⑧運動場
23:00を過ぎると、大部分の街灯が一斉消灯しました。
合宿所の前にはたくさんの自転車が駐輪され、中には多くの学生がいるようでした。

⑨吉野家三重大前店
さすがに午前0時も迫っていたので、ほとんど人はいないだろうと思い中を覗いてみると、
三重大生らしき人々が多数います。
ちょうど女子学生グループが、吉野家から出てくるところでした。

⑩マクドナルド三重大前店
ここも24時間営業です。
入店すると、やはり三重大生の姿がありました。
グループで、午前0時だとは思えない元気さで盛り上がっていましたよ。











午前0時の三重大学。いかがだったでしょうか。
やはり、三重大は24時間年中無休ですね。

在学生の方で、まだ「普通の時間」にしか三重大に行ったことがないという方も多いでしょう。
深夜の三重大学というちょっとディープな世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

2013年3月24日日曜日

屋根かと思ったら・・・

新入生の方の一人暮らし先探しもそろそろ最終段階。三重大周辺でもそれらしき方々や、県外ナンバーの車をよく見かける季節です。

さて、正門横の駐車場に、ずいぶん前に屋根が設置されたのをご存知でしょうか。
駐車場の一部だけに、屋根つきの場所があり、なんだか不自然だなあと思っていましたが、その謎が解けました。

屋根ではなく、ソーラーパネルだったのです!
正門横駐車場
屋根にしては隙間だらけですし、何やら黒い物体が一枚ごとに見えます。写真にはありませんが、支柱には操作ボックスもありました。

上の写真では分かりにくいので、上を見上げて、仕様票が貼ってある部分を撮影し、拡大してみます。

仕様票部分を拡大撮影











やはりソーラーパネルです。屋根ではありませんでした。あまり聞かないメーカーですが。
中国製のようです。

駐車場の屋根も兼ねているといったところでしょうか。

いままで気付かなかった・・・。

2013年2月20日水曜日

三重大前ストリートビューが更新

三重大学の前の23号線を撮影した、Googleストリートビューが最新のものに更新されたようです。


大きな地図で見る

撮影時期は、2012年11月となっており、3ヶ月前のものです。

日光の位置から、午前に撮影した様子。歩道の人通りから、8:30~10:00頃の撮影ではないかと思います。

2013年1月14日月曜日

ピザ屋さんすいません

三重大関係者のために配達に来てくれたピザ屋さんすいません。

学内で迷ったピザ屋さんに遭遇し、「○○という建物はどこにありますか?」
と聞かれました。

これまでも、学内でいろいろな方に道を聞かれてきましたが・・・。
建物の名称から、場所を教えてあげられませんでした。

悔しい!

2013年1月2日水曜日

「入試で面接0点」について

新年が始まりましたね。

さて、昨年(2012年)12月24日付け朝日新聞朝刊によると、
「秋田大学医学部医学科・・・の入試で、筆記は高得点だった女子受験生(18歳)が、前後期とも面接で0点で不合格」
だったとのこと。

同記事では、この受験生は、高校進学を病気のため断念。大検(高校卒業程度認定試験)に合格し、医学科を受験したが、大学に情報公開したところ、2度の面接は0点であったことが分かったそうです。

見出しは、『入試の面接0点「なぜ」―秋田大医学部筆記高得点で不合格』となっています。

見出しだけ見ると、公正な入試に疑問を抱きたくなるようなものですね。

私の考えとしては、
【可能性①】人物的に不適格だった
あまり考えたくありませんが、社会には、「筆記試験は抜群でも医師として不適格な人物」が存在します。対人能力が極端に低かったのかもしれません。
この受験生が該当するかどうかは分かりません。しかし、万一「不適格人物」だったとすれば、むしろ面接試験が生かされたといえるでしょう。

【可能性②】他にも面接0点はたくさんいる
私は、この可能性が高いと考えます。
記事中でも、朝日新聞の取材に、秋田大入試課は「面接は、得点差の幅が大きくなる」と回答しています。
わずかな違いでも、面接官は心を鬼にして相当差をつけているのではないでしょうか。そうでないと、合否が別れなくなってしまいます。
医学科の場合、一種の就職試験だと考えれば、なおさらです。

【可能性③】経歴で落とされた
これも考えたくありませんが、受験生の病歴などをみて、面接官が医師として大丈夫か心配になったということもありえます。

和田秀樹氏のコメントが記事中にありましたが、就職試験と同様に考えると、的外れな指摘だと思います。

例えば、
「10分程度で受験生がどこまで分かるのか」・・・面接は長時間できる企業はそれほどありません。確かに短いですが、「明らかに」不適格な人物を落とすのが目的ならあり得るでしょう。

「面接の判断基準が未公開なら、受験生は対策の立てようがない」・・・私は、和田氏は受験のカリスマとしてすごい人なのだろうと思います。しかし、このコメントは間違いです。面接は筆記試験とは違います。筆記と同様に捉えてはいけません。
一般に、どこでも面接の具体的基準は非公開です。理由は、対策されては困るからです。基準を公開して、受験生が演じるだけの面接なんて、無駄でしかありません。劇団の面接ではありません。
就職試験でも、具体的基準を公開しているところは、まずないでしょう。
「面接の判断基準は未公開」という点は、問題なしです。

「面接官は受験生の精神的な傷つきを想像するべきだ」・・・これは、私も同意見です。結局、どうして、不合格だったのかは分からないでしょうが、0点というのはショックです。得点差をつけるためとはいえ、難しいところですね。



(参考)朝日新聞デジタル『入試面接0点、なぜ 今年医学部不合格「採点基準は」』

    和田秀樹オフィシャルブログ「ゆとり教育の遺物の医学部の入試面接」