ある元三重大学生のブログ

2025年6月8日日曜日

【大阪・関西万博】技術・デザイン・音響…マニアックな視点で楽しむ(専門家と話せる) その5

 例えば、短期出展しているブース。

Beyond5G(総務省の展示)という展示があったのですが、ここでは政府系研究機関の様々な研究を紹介していました。

説明の方がパネルの前にいるのですが、アルバイトの方も多いです。簡単な講習を受けて基本的な説明を繰り返している感じですね。

ところが、こういうところには高頻度で「ホンモノ」が混ざっています。話していると「なんか詳しすぎるなこの人」という場合があるのです。

そこで「もしかして研究されてる方ですか?」と聞いてみましょう。

私の場合も「はい。実は専門はこのパネルのこの部分でして・・・」などとお話しいただき、質問にもこたえていただけ非常に有意義でした。


あるいは、「森になる建築

小さな休憩所のような丸みのある建物が建っているのですが、セルロースを3Dプリンターで作成した建物なんです。

大抵は前を通っても一般スタッフ(派遣社員さん等)がおられるだけなのですが、この日は違いました。

そのスタッフさんに加えて、スタッフIDを下げたおじさん(失礼!)がウロウロしています。

雰囲気もスタッフさんとは異なります。ここでも声掛けしてお聞きしたところやはり建築家さんでした。かなりマニアックなお話が聞けて素晴らしかったです。


注意点としては、あまり話し込むのは良くないかなと思います。手短に切り上げましょう。




2025年5月6日火曜日

【大阪・関西万博】技術・デザイン・音響…マニアックな視点で楽しむ(会場音楽) その4

 万博会場のゲートに到着すると、まず耳に入るのはお祭りを思わせる賑やかな音楽。

一部で「鶯(うぐいす)ラップ」とも言われている明るい曲です。

また、会場内でもいたるところにスピーカーが設置され、高音質で音楽が流れています。


そして、驚くことに

これらの音楽は「会場エリアごとに異なる」のです。

多くのアーティストを起用し、エリアイメージに基づいて作曲。

以下の図は、会場マップに曲を書き込んだものです。

(図出所:EXPO WORLDs公式サイト





更に会場全体は一定時間ごとにエリアごとの音楽が連動。また、天候により楽曲が変化するなど驚きのこだわりぶりです。

これに気付いている人は少数でしょうね。私も調べてはじめて気づきました。

2025年4月24日木曜日

【大阪・関西万博】技術・デザイン・音響…マニアックな視点で楽しむ(コーヒー編) その3

 ⑦ローソン大阪・関西万博店

東ゲート付近にあるローソン。

万博限定のコーヒーを提供している情報があり行ってみました。

「シングルオリジンモカアイスコーヒー」

(Mサイズ:税込398円、Lサイズ:税込598円)


・アイスのみの提供、フタも脱プラで紙製

・通常ローソンのアイスコーヒーと比較して、苦みが抑えられ上品な味。香りも上質。わずかにスモーキーさもある。

・Mサイズ190円くらいで売って欲しい。


サントリーパークカフェ

こちらも万博限定コーヒー情報があり行ってみます。






「サントリー 挽き立てBOSSレインボーマウンテン」(ホット・アイス)

税込600円

・缶コーヒーボスのコーヒー豆を挽きたてで提供している様子。

・木製カップで提供されるため、木の風味がほんのり。

・苦み、酸味が控えめでコク重視の味は確かに缶コーヒーボスを想起させる。

メールアドレスを登録し、注文、クレジットカード払い・出来上がり案内はスマホで完結。良さそうに聞こえますが、個人情報提供したくはない。

店内からは大屋根リングが良く見えて景色もいいです。


⑨サウジアラビア館

カフェでは、サウジアラビアのコーヒーを提供しています。並ぶこと20分。






700円ですが、カップは試飲に使うような小さなもの。デーツ?の小さなフルーツ付きとの情報がありましたが、私の時は付属はありませんでした。

・よくテレビでも独特の香辛料入りコーヒーと紹介されているが、日本で味わうのは大変。

・味は、コーヒーというよりはスパイス茶。

・カレーの辛み成分と一部スパイスを除いた味。不味くはないが美味しいと感じるには少し時間がかかりそう。(クセになりそうな味ではあった)




2025年4月23日水曜日

【大阪・関西万博】技術・デザイン・音響…マニアックな視点で楽しむ その2

 ③警備ロボット

日本館など会場各所にいる自動巡回ロボ。安全第一で動きはゆっくりですね。カメラが沢山付属していますが、移動用なのか警備用なのか…。立ち止まっていることも多く、どの程度警備の役に立っているのか疑問ではありました。







④大屋根リング

シンボルともなっている木造の巨大構造物。

デザイン性も高く、上層部分の通路は手すりが低めで、板ではなくワイヤーで仕切られています。これにより、開放感が格段に上がっていますね。

その分、下にスマホやペットボトルを落とすリスクがあります。落下物による事故が起きる可能性は高そうなので十分注意しましょう。







⑤中国パビリオン

他より監視カメラが多い気がします。気のせいかも?

どうやら中国メーカーのようで、内部の関係者用リーダーも中国メーカーのようです。

このあたりにも独自性が出せるんですね。

また、リアルな3D映像をガラスに触れて自由に動かせる体験は良かったです。

月の砂の展示もあるのですが、野球ボールより大きめの謎の球体をのぞき込まないと見られない仕様となっています。

なんか光彩をスキャンする機械に似ているような…

おすすめの海外パビリオンです。


シグネチャーパビリオン「いのちの未来」(大阪大学石黒先生監修)

アンドロイドの最先端を見ることができます。

・全員に渡される端末

端末本体に注目しました。










この端末から出ている有線イヤホンを装着して音が聞こえる仕組みです。

問題は、端末本体です。

音量調整+wifiの音声受信の機能のみのはずなのに、ずしりと重く、スマホと比べかなり厚く大きめです。

なぜか。

着目したのは一番最初に同意させられる「利用規定」です。

この中に、「統計的に取得した心拍数等を利用することがある」と記載があります。

推測ですが、この端末「心拍計」も兼ねていると思います。

実際首から下げるとお腹のあたりに密着するようになっており、データ取得には最適です。

この利用規約以外に心拍数等の取得について説明されることはありませんでした。
同意の取り方、意識させないデータ収集などの好事例でしょうね。

・アンドロイド
マツコのアンドロイドで話題になっていますが、多数のアンドロイドを見ることができます。最先端の実物を見る機会はめったにありません。

ただ、微妙に昭和のロボット感が漂い(特に案内ロボのペトラ)感動は薄かったですね。
さらに、最終展示室「1000年後の未来」では終末感漂うアンドロイドたちが、なぜか頭から網タイツを被って暗闇の中を動いて不気味ですw
手塚治虫の漫画「火の鳥」を思い出しました。

・建築デザイン
真っ黒な外観ですが壁ではなく通気性のある網目からできています。そこに水を流しているので涼しいですね。特に目新しい感じはしませんが一般化してもいい構造だと感じました。





2025年4月22日火曜日

【大阪・関西万博】技術・デザイン・音響…マニアックな視点で楽しむ その1

 大阪・関西万博に行ってきました。

つい、パビリオンなどに注目しがちですが、私の今回の主な目的は

・最新技術の実物を見学

・高度なデザイン・音響を感じる

・可能な範囲で関係者と話す

です。

テレビやネットでも最新テクノロジー情報は溢れています。

しかし、万博は実物を見たり感じたりできる貴重な機会です。

普段だと、このような機会は展示会(モーターショーなど)や散発的に行われるメディア向け見学会があるくらいでしょう。

これらが集約されて効率よく一般人にも開放されているのが万博だと考えました。記者が体験していて「体験できていいなぁ~」と思ったことありませんか?


e-Mover

というわけで、開場9時過ぎにさっそく入場し、多くの人とは逆方向の「e-Mover」乗り場へ。

これは、自動運転バスで会場の外周を一周するもので、なかなか一般人が乗車する機会はありません。

さらに運転手さん(手を離しているが乗務はしている)だけでなく、技術者らしき方と2名のスタッフで運行されています。

開場直後で乗り場にはだれもおらず、自動運転バスも貸切でした。






車内の様子。手離し運転(公式)です。


何かあっては大変と言うことで、思いの外制約がありました。

・着席限定(9席のため希望者多数の時は要予約)

・ゆっくりした運転(感覚的に最高40~50km/hの印象)

それでも、バックヤード付近でバスに気付かず作業する人の横を通るときは減速するなどしっかり認識できていました。

※乗車1回400円(1日券1000円)

②最新太陽光発電

バスで会場に到着しましたが、さっそく珍しい太陽光発電が!





ペロブスカイト太陽電池(西ゲートバス到着エリア)


この太陽電池は、曲げられる・一部の光を透過する(下で作物が育つので農業と併用可)など一般的な太陽電池と比べ幅広い場所に設置が期待されているものです。

みなさん西ゲートに気を取られ誰も見向きもしていなかったのは残念ですね。