財務省ホームページに、広報誌「ファイナンス」というものが公開されています。
今回は、そこで、京都大学総長との対談が掲載されていましたので、紹介します。
全文は、こちらへ。
以下『』内は、財務省広報誌「ファイナンス」(平成24年10月号)より引用
・『・・・結果はn(著者注:知識や体験の数)が少ない受験生の方が受験に勝ちますが、大学に入ってきたらnが乏しいですから全然伸びませんし、社会人としても成功しないでしょう。』
・『・・・偏差値だけに頼らない入試というのを特色入試と称して、各部局の特色があるような入試の検討に入って頂いています。』
これは、以前の記事でも書きましたが、勉強だけをしてきた人間ではだめで、様々な経験を持ち意欲のある人を大学に入れようということでしょう。
偏差値に頼らない入試というのは難しいかもしれませんが、京都大学レベルの大学では必要な選抜方法だと思われます。
・『・・・こんなに頑張っている官僚が多いのに、いま何で官僚いじめばかりがされるのか、これは非常におかしい世の中だと思っています。』
ここでいう「官僚」は、キャリア官僚のことを指していると思われますが、同感ですね。かなり仕事はハードですし、彼らの同級生の就職先(一流企業、外資系など)と比べれば、給料も相当安いはずです。
「民間と同じに」とよく聞きますが、それならばやる気のある優秀な官僚には、それに見合った高待遇を与えてもいいのではないでしょうか。
悪徳官僚は問題ですが、最近のマスコミのたたき具合は異常です。もう少し、がんばっている姿を伝えてあげても良いのにとかわいそうになります。
村木さん関連のニュースだけは、いい内容で伝えています。しかし、「官僚」という表現はあまり使いませんね。(彼女も官僚です!)
そういえば、数年前には、元官僚を狙った殺人事件まで発生しましたね。
頂点がだめになれば、その下がだめになります。結局、国民のためにはならない気がします。
この他、「生存学」を主張されたり、より長期的視点を持った教育が必要といったこと、海洋開発より宇宙開発の方が有望という内容まで幅広く議論しています。
財務省の広報誌ですが、こんなところにも大学について考える内容が掲載されるのですね。
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